真・燐月 |
発売日:2007-10-26 / Selen |
全ての回想シーンを埋めてコンプ。
所要時間は1stプレイで約4時間、コンプまでは11時間くらいでしょうか。
旧版『燐月』と同じと思われる箇所は流し読みしてましたから初プレイの方はもっと時間がかかるかも知れません。
財界の名家である燐堂家は三代に一度ごとに緋月家の血筋に連なる娘と子供を作らないと血筋が途絶えるという太古の呪いを受けていた。
燐堂家の跡取り息子である主人公「燐堂直人」はちょうどその節目にあたる青年で、彼は緋月家の四姉妹の誰かと子作りを行うために緋月家へ居候することになる…というあらすじ。
旧版『燐月』を「純愛系ADV」としてリニューアルしたもの。
4人のヒロインの個別ルートをベースにして新規イベントをいくつか追加、そして主人公の元許婚「緋月鈴音」のシナリオが追加されています。
ゲーム自体は放課後のヒロイン選択を3回行えば各ルートへ分岐するので難易度は低いですが、一応攻略順規制があるようで三女の鮎美は他3人のエンドを見た後、そして追加ヒロインの鈴音は鮎美エンド後に開放されるようになっていました。
四姉妹のシナリオ展開は一部に新規イベントやCGが追加されてるとは言え基本的に旧版の個別ルートと同じ。
結衣子を除く3人は見ず知らずの男との子作りを拒絶するけど、次第に打ち解けていって終盤は怒涛のラブエロ展開になります。
どのヒロインも心を許すようになってからの懐きっぷり強烈でキャラ萌え度は相変わらず高めでした。
一応新規イベント以外でもネタ的に古いテキストは修正を加えているようで、「時の経過と共に色々差し替えてみた」とか言わなきゃ気付かん事をわざわざ書いてて笑えた。
「どーまんせーまん」や「そんなの関係ねぇ」などライターさんの悪ノリとも言えるテキストもやたらと目に付いたけど個人的には面白かったので無問題。
他にもバトミントン勝負などでエフェクトが追加されてたり、くだらんネタテキストを色付きで表示したりと割とどーでもいい修正も多かったです。
新規ルートのヒロイン「鈴音」は主人公の幼なじみで許婚だったが一年前に事故で死亡した…という設定だったんですけど、実は肉体は無事で魂だけが抜けた状態になっているという後付け設定が発動。
このため主に結衣子ルートの展開に無理が生じてしまった気がしますがライター氏曰く「パラレルワールド的扱いで」とのことだし、鈴音の勝ち気系元気娘としてのキャラが心地よく、細かい設定面の整合性などはあまり気になりませんでした。
シナリオ展開のほうは御都合主義のオンパレードですけど見所は多いですし「テキストボリュームは『借金姉妹』一本分」というだけあってそれなりのボリュームがあったと思います。
ただ鈴音メインというよりは鮎美&鈴音ルートと言った感じになっていて、両方ともHできるのは入れ食い展開好きとしては嬉しいんですけど微妙に鈴音の単体エロが不足ぎみで物足りなさも感じました。
エロシーンは総数59(寸止め込み)となかなかに多めですが、そのほとんどは旧版と同様となっており、新規物は各ヒロイン1〜2種類ほどと鈴音ルートでの13種類といったところ。
旧版と同様にCGを使いまわしてる箇所が結構あったのが残念ですね。
せっかくのリニューアルなのだから旧版のCG使いまわし箇所にも新規CGを追加して欲しかったですよ。
とは言えエロシーン自体の質は相変わらず高め。
今回はハーレムルートが無く、鮎美&鈴音の3Pも最後だけなので多人数プレイの面では物足りませんけど、どのキャラも萌え度が高いですしCGや音声の質も良好で実用性の面では結構満足。
システムまわりは相変わらず癖があります。
あまり変更する気は無さそうですけどホイールでバックログが見れないのがやっぱり不便に感じました。
CGは先にも書いたようにエロシーンでの使い回しがちょっと気になったけど、キャラデザインは気に入ってますし独特のエロさがあって個人的には満足。
BGMもほとんど旧版からの使い回しですね。
新規ボーカル曲のCherishは悪くないけどやっぱりeclipseが最高。
鈴音ルートの最後にeclipseを持ってきたのはGJです。
旧版をプレイした身には鈴音ルートと個別ルートの追加イベントだけでは少々割高感があるかなぁというのが正直なところ。
特典のビジュアルファンブックはかなり良い出来ではありましたけど、やっぱり鈴音メインのエロイベントはもう少し欲しかったですね。
まぁ燐月のヒロイン達はどのキャラもお気に入りなので萌え+抜きゲーとしての満足度はそれなりにあったと思います。
お気に入り順は
鮎美 > 鈴音 > 美津菜 > 詩乃 > 結衣子
どのキャラもほとんど差はありません。
今回は何故か美津菜が妙に可愛く感じた(^^;
私的満足度: ★★★★★ ★+☆☆☆☆
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