Rascal・改 − Game Impression
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My Friends
発売日:1999.04.28 / EuphonyProduction

◇ あらすじ

 夏休みが間近に迫った七月、大学生の主人公「徹」の元に一通の手紙が届く。 差出人は幼い頃に憧れていた「早苗」からのもので、内容は「ペンションを経営する事になったので遊びに来てくれませんか?」といったものだった。 更に同居している従姉の「奈津美」の提案で幼なじみの「由利恵」や高校時代の同級生で今はバイト仲間の「美咲」や「真弓」、そして従姉の後輩の「智子」も誘う事になる。 こうして主人公を取り巻く女性達との熱い夏が始まろうとしていた。


◇ ゲーム概要

 パッケージによると恋愛SLG仕立てのADVらしいです。 ゲームの構成的には大きく二つに別れていて、前半が旅行に行くまでの大学やバイト先でのイベントが中心の物語になり、後半がペンション「ミステル」での物語になります。

 前半部分はイベント中に出る選択肢を随時選択していく事で進行し、後半部分は直接ヒロインを指定するという同社の『はぷにんぐJOURNEY』と同じ形式です。 共に好感度があり、選択内容によって上昇するようになっていますが特に気にする事もないかと。 何せBADエンドはありませんし、前半でいくら冷たくしたヒロインでも後半でオンリープレイをすればエンディングやCGは全て見れてしまいますので(苦笑)。


◇ システム

 画面サイズは640×480とフルスクリーンの二通り。 BGMや音声、メッセージ速度の変更が可能で、ゲーム中はいつでも右クリックでセーブやロード、そして各ヒロインの好感度を見る事ができます。

 セーブは最大6ヶ所まででセーブした時点の画面状態まで表示してくれます。 アセンブラージュ系でシステム的に一番近いのが「めでぃかるFellows」でしょうか。


◇ グラフィック

 白いバックグラウンド上にCGやテキスト欄が表示され、CGとの境界線付近に淡いぼかしが入っていたりして個人的にこの画面構成は結構好きです。 原画は『ビーストブリーダーズ』と同じ「犬上尚雪」さん。 と思ったら「沢杜いつむ」さんと同一人物だったんですねぇ、知らなかったです。 私的にはお気に入りな原画さんですし、キャラクターデザインや立ちCGに関しては文句無し。 CG枚数は130枚前後でやや少な目かも…。


◇ サウンド

 XGのMIDIを推奨していますが、GM、GSにも対応され、更に同梱の音楽CDを使う事によってCD-DAでもプレイできます(但しフルインストール時のみ)。
 曲数は28曲ほどでヴォーカル曲の挿入歌が3曲ほどありました。 『はぷにんぐJOURNEY』ほど気に入ったものは無かったですが雰囲気は出てて結構良いと思います。

 ただ…私の環境ではヴォーカル曲の場面で曲が切れまくる現象が発生してしまい、これには参りました。 CD-DAにすれば回避できるようですが、何とかして欲しいです。


◇ 感想まとめ

 1'stプレイ2〜3時間、2nd以降は1〜2時間でお手軽に何も考えずにプレイ出来るのは相変わらずでした。 まさに夏版はぷにんぐJOURNEYと言った感じで良いと思います。

 主人公も相変わらずモテまくりで、ヒロイン達の他にも幼い頃の回想シーンで登場する子にも好かれていたようですね。 つまり登場する女性は全て主人公が好きなんですよねぇ、まったく羨ましいことで…(←ハナクソを穿りつつ)。

 ヒロインはぷちの『Graffiti』でも登場した「美咲」と「真弓」が今回もヒロインとして再登場。 どちらも『Graffiti』の主人公にフラれたけどいまだに忘れられない…といった設定で、今回の主人公との狭間で葛藤する様が中々良かったです。 余談ですが『Graffiti』の主人公と結ばれたのは「桜かおり」っぽいけど、どんなもんでしょ。

 もちろん『Graffiti』をプレイしてなくても問題無いと思いますし、他のヒロインも前作に負けず劣らず魅力的な娘が揃っていると思うんですが、イベント共々何となく今一つインパクトが弱いような感じがしました。 たぶん『CampuS』でのインパクトが強烈だったため、それ以上のシナリオを期待してしまっていたと言うのもあると思ういますけどね。 決して悪くはない出来だと思うのですが…。

 その他の不満点としてはサウンドの所でも書いたようにヴォーカル曲の場面で曲が切れて再生されるという奴ですね。 特にエンディングでは感動が半減どころか逆にスタッフロールを見るのが苦痛に感じる程でした。 それと全体的に動作が重いような気がします。 この辺りがもう少し耐えられるレベルだったら前作並の満足度は得られたかも知れず、ちょっと残念でした。


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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