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とらいあんぐるハート
発売日:1998.12.18 / JANISivory

◇ あらすじ

 ちょっと身長が低く、女の子っぽい外見をしている主人公「相川 真一郎」は風芽丘学園の2年生。 彼は小学校の頃から付き合いがある二人の幼なじみ「鷹城 唯子」と「野々村 小鳥」らと共にそれなりに楽しい学園生活を送っていた。
 そんな12月のある日、真一郎はふと恋人や楽しい事を少し積極的に探してみるのもいいかも…と思い始める。 そしてそれはほんの小さなきっかけから始まるのだった。


◇ ゲーム概要

 ゲームは場所移動とイベントの選択肢によってストーリーが分岐するマルチシナリオADVです。 平日は休み時間、昼休み、放課後にそれぞれ学校内を移動して目的の娘に会いに行く訳ですが、移動先に誰が居るかが一目でわかるように顔アイコンが表示されていて無駄な場所移動をせずに済むようになっているのが嬉しいです。

 登場するヒロインは6人+αで、基本的にオンリープレイで目的の娘に何度も会っていればイベントが発生していき、ゲームの中盤あたりまでには恋人同士になる事ができます。 しかしこのゲームの場合はそこからがまた見所だったりするんですけどね。


◇ システム

 画面は640×480の窓モードとフルスクリーンモードの2種類から選択できます。 セーブは12ヶ所まで登録でき、ゲーム中はいつでもセーブとロードが可能。 それとは別にクイックセーブなるものがありましたが…私は何故か使ってなかったです。

 メッセージスキップも使いやすく、操作面での不満点は無いのですが…どうもインストールが正常にされず、あるヒロインのシナリオでは途中で無限ループに陥ってしまう事がありました。 この現象はCD内の\Mesフォルダ以下のファイルを全てインストールしたフォルダに上書きコピーする事で回避できるようです。 一応オフィシャルサイトに修正ファイルがアップされてますのでDLしておいた方が良いでしょう。


◇ グラフィック

 原画は「都築真紀」さん。ちなみにシナリオもこの方のようです。 ショップでついついキャラクターデザインやパッケージにつられて衝動買いしてしまったくらいなので個人的にはお気に入りの絵柄です。 もちろんゲーム中のCGも期待通りの出来で枚数も結構多かったので満足しています。 おまけメニューで最初からCG鑑賞モードがありました。


◇ サウンド

 ゲーム中のBGMはMIDI音源のみで全16曲でした。 それとは別にOPとEDでヴォーカル曲がCD-DAで再生されますが、どちらも同じ曲でEDの方はフルコーラスとなっています。 正直言ってあまり良い曲&歌声とは思いませんでしたがゲームの雰囲気に合っていて良いと思います。 BGMに関しても同様で、それなりにゲームや使われているシーンに合っていて良いのではないでしょうか。

 音声は一応入っていますがフルヴォイスではなく特定のイベントの時のみ喋ります。 なんか1'stプレイが終わった時に唯子の「やきそばとマヨネーズが、どかーん!」って台詞が妙に耳にこびりついてましたけど(笑)。


◇ 感想まとめ

 情報全く無しの衝動買いだったのですがこのゲームは個人的に大当たりでした。 ジャニス系列というと『卒業写真2』のおかげでゲームとしてはかなり面白いのにシステムが腐ってる…という印象があってちょっと心配だったのですが今回は杞憂だったようですしね (まぁ確かにバグはあったのですが対応が早かったですし許容範囲でした)。

 なんと言ってもこのゲームの女の子達って可愛すぎ。 お手軽&低難易度なので攻略に気を使う必要がなく、魅力的なキャラと思わず赤面してしまいそうなくらい恥かしいけど萌えるシチュエーションを堪能できました。
 また、多くの恋愛ゲームのほとんどが恋人同士になって最後に1回Hして「はい終わり」ってなゲームが多い中、これは恋人同士になった段階で半分くらいでその後もかなり魅せてくれる展開が続きます。 個人的に特に誰が気に入ったというのは無くて本当に全員魅力的に描かれています。

 シナリオ展開もなかなかで恋愛系ゲームが好きな方、キャラに萌えたい方には絶対にお薦めのゲームです(下の個人評価はほとんどキャラのインパクトのおかげで跳ね上がっているようなものです)。 ちょっとファンタジー系の萌え属性もあったほうが良いかもしれませんけど(笑)。


私的満足度: ★★★★★ ★★★★☆

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