とらいあんぐるハート ラブラブおもちゃ箱 |
発売日:2000.02.25 / JANIS・ivory |
◇ ゲーム概要
『とらいあんぐるハート』シリーズのバラエティCD-ROMです。
ソフトの中身は以下の通りでスクリーンセーバー以外はスタートアップメニューにそれぞれ登録され、個別に起動可能。
ミニシナリオもメディアレスで起動できます。
★ミニシナリオ『五月の雪』:
舞台は『とらいあんぐるハート2』から2年後、初代『とらいあんぐるハート』から見ると1年後にあたる「さざなみ寮」。
祝い事が重なったことと大量の食材が一気に手に入ったことで、さざなみ寮の住人と風芽丘学園のメンバーが合同で盛大なパーティーを開催する事になった。
だがその当日、パーティーの準備をしていた真一郎達は寮の裏山で倒れてる女の子を発見する。
彼女は名前を「雪」と名乗ったが名前以外の記憶を失っていたのだった。
★ミニシナリオ『猫たちの午後』
さざなみ寮周辺の猫達を統べる「次郎」と先代のボスの忘れ形見である「子虎」。
ふとしたきっかけでこの二匹が人間の姿になってしまい大騒ぎに。
★音声★壁紙チェンジャー:
『とらハ』ヒロイン達のシステムヴォイスと6種類の壁紙
★デスクトップアクセサリ:
知佳、小鳥、ゆうひが画面内を歩き回るデスクトップアクセサリ
★スクリーンセーバー:
3種類あります。ただ…私の環境では「キャラ大集合」ってセーバーを長時間動かしてるとシステムごとフリーズしてくれました(再現率100%)。
流石はivory…。
★パズルゲーム『唯子のにんじん』:
敵キャラは居ないですが、なんとなく『ロードランナー』とか『スペランカー』を思い出しました(笑)。
ちなみにこれは不具合があるのでメーカーサイトにて修正ファイルをDLしてから立ち上げた方が良いと思います。
★テーブルゲーム『バトルとらいカード』:
キャラ総出演のカードを使用したカードゲーム
★設定資料集:
以前ivoryのサイトにあった(ような気がする)キャラ設定集。要HTMLブラウザ。
◇ 感想まとめ
今回の注目は何と言ってもミニシナリオでしょう。
使われてるシステムは『とらハ2』と同じ物でメッセージスキップや読み戻し機能も装備。
セーブも好きな時に15ヶ所まで登録可能。
立ち絵は2のキャラに関してはそのままですけど、1のキャラは全員描き変えられていました。
BGMはMIDIでオリジナルの物と同じデータなので少し懐かしかったです。
但し声をあててる声優さんが変わったキャラもいて、発売前のデモ版公開時なんかは某キャラファンが泣き叫んでました。難儀なことですね(苦笑)。
ミニシナリオは最初は『五月の雪』しか選択できません。
キャラ設定は1も2も全てのキャラの秘密が明かされていて、1の「真一郎」、2の「耕介」共に全てのヒロインのイベントを体験済みのようです(でも誰とも付き合ってはいないという…)。
肝心の中身ですが『五月の雪』に関してはほぼ真一郎メインで進んでいきます。
つまり「雪」と「真一郎」が結ばれる話なんですけど、これがかなり良かったです。
詳しい事はネタバレになるので書きませんけど、クライマックスでは結構せつない気持ちにさせてくれましたし、相変わらずの一般人離れした設定と物語中のほのぼのした会話などは正に「とらハワールド」って感じで同シリーズが大好きな私はかなり楽しめました。
「雪」は歴代の「とらハ」キャラの中でも上位に食い込むお気に入りキャラになりましたし、真一郎君が相変わらず体を張ってるのも好印象(笑)。
次いで『猫たちの午後』は『五月の雪』を終えた後にプレイできるようになります。
こちらは「次郎」の視点で物語が進行することになるんですけど…コイツ、ヒロインの「子虎」よりずっと気に入ってしまいました。
もちろん人間になった「子虎」も天真爛漫って感じのキャラで可愛いんですけど、主人公は子虎を尊敬する先代ボスの娘として育て、子虎の想いに気づきつつも親変わりであろうとする姿勢はなかなかの漢ではないかと。
もっとも身体的な理由もあった訳だし、なんだかんだで結局ヤッてしまうんですけどね。
プレイ中は『五月の雪』同様にせつない気持ちになりましたし、ラストはハッピーエンド好きな私としては良かったと思います。
ミニゲームやアクセサリも充実してるので『とらハ』ファンだったら文句無く買いだと思います。
でもせめてアクセサリ集くらいバグ出すの止めようよ…。
私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆
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