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せんせいがおしえてあげる 桜待坂Stories Vol.2
発売日:2005.06.24/ ivory
CG抜けが1枠ありますが一通りのエンドは見たので終了。 所用時間は1stプレイ7時間、コンプまでは17時間くらいでしょうか。

 喧嘩は飛び抜けて強いが学力は飛び抜けて低い主人公「陣内 迅」。 彼は夏休み前の試験が散々な結果だったために留年の危機に陥っていたが、一部の教師達の計らいで夏休み最後の登校日に行う追試の結果次第で留年を免れるという条件を得る。 それを知った主人公の兄は夏休みの間「勉強合宿」を行うことを強制し、そしてその家庭教師に選ばれたのは4人の小さな天才少女達だった…というあらすじ。


 桜待坂を舞台にしたシリーズ2作目。 前作から1年後の夏が舞台となっていて、物語的な繋がりはありませんが前作「フレンズ to Sweets」に登場したキャラが3人ほど登場します。 と言っても完全にちょい役なので前作未プレイでも全く問題ないレベルですが…。
 登場ヒロインは4人でエンディングも各ヒロイン毎に存在します。 ゲームは移動先の指定と選択肢によって進行していくタイプのADVで、基本的にオンリープレイをしていけば各ヒロインのエンディングを見ることは容易かと。 ただ、いくつか見るのが難しいイベントもあってCGや回想シーンの補完は結構大変と思われます。

 プレイ感想としては結論から書くと、ほのぼのとした雰囲気の炉利ハーレム展開が非常によさげなゲームでした。
 ゲーム序盤はひたすら主人公の学力向上メインで進むのですが、まったりした展開ながらも退屈しないコミュニケーションの描き方が好印象。 ヒロイン達は何とか主人公を人並みの学力まで持っていこうと努力し、主人公はそんなヒロイン達に触発されてなんとか期待に応えようと必死に努力して、そしてお互いの努力を目の当たりにしているうちに次第に打ち解けていって…という“ほのぼの連鎖”で仲良くなっていく様が非常に心地良かったのです。

 中盤以降になるとエロシーンが発生し始めるのですが、このゲームのヒロイン達は天才的な頭脳を持ってはいるが「脳を使い過ぎると性欲が高まる」というナイスな設定になっていて、主人公はヒロイン達の性欲を鎮めてまわるという強制ハーレム展開なのがハーレム系好きな私には非常にツボにはまりました。
 しかもヒロイン達は皆仲が良く、主人公を独占しようとせずに誰とHするかは主人公に一任するという…非常にほのぼのとした展開なのも良いです。 ヒロインが確定した後でも他ヒロインとHすることになるし、それどころか他ヒロインを絡めての3P・4Pシーンまであって、個人的にはまさに理想のハーレム展開と言って良い流れでした。

 終盤はヒロイン毎の設定に踏み込んでいく流れで、ヒロイン達は少なからず重い過去を背負っているのですが、このあたりの描写は少々唐突に感じたかな。 ただエンディングの味付け要素としては良かったと思います。 まったりほのぼの…のままエンドになるよりはエピローグが感慨深いものになると思いますしね。

 ヒロイン達は「真面目で家庭的」「明るくて世話焼き」「強気で負けず嫌い」「無口で無表情」と割と型通りの設定ではあるのですが、このゲームのヒロインは上記の設定に加えて優秀な教師としての一面と、年下の少女っぽさとのギャップがなかなか良く、個人的なキャラ萌え度は高めでした。 …いや、決して炉利キャラだからだという訳では…。
 ちなみに上記4人以外にもサブキャラとして何人かの女性キャラが居ますが、中でもまきいづみさんが演じるディディがなかなかよさげ。 つか、あの声でマシンガントークとかやられると自然と頬が緩んでしまって困りました(苦笑)。

 エロシーンはどのヒロインも回想枠で言えば10枠以上発生します。ちなみに全員処女。 前作でも売りであった「ぷにぷにシステム」ですが、今回はマウスカーソルの形状が変化しないので反応箇所が分かり難い上に前作ほどのバリエーションはなく、しかもエロシーンの進行上とくに必須ではないので飛ばしても無問題…とイマイチ存在意義が薄かったように思えます。
 フェラ、手コキは全員に完備。手の動きは部分アニメしてくれてなかなか良いですが…多人数Hがそれなりに用意されてる割に何故ダブルフェラが無いのかと(泣)。 まったく…個人的にはコレがこのゲーム最大の不満点でした。 3Pシーンなどでも主人公に対して奉仕する描写はほとんどなく、皆で1人のヒロインを攻める展開ばかりというのも微妙に不満(笑)。
 まぁ個人的なシチュエーションの不満はともかく、エロシーンとしては全体的に良かったと思いますよ。 尺はやや短めに感じましたが、どのヒロインも声優さんの演技は良好ですし、スヨンなどは終盤での感じすぎてイきまくる仕草はなかなかでした。 あと、これは不満点ではないのですが、足コキが4人中3人に実装されていたのがちょっと意外…ライターさんの趣味でしょうかね?

 システム面は前作とほとんど同じなので操作上の不満点は特にないのですが、一部で未読判定がおかしな箇所があった気がします。 あとインストーラーをはじめ、あちこちで細かいバグがあるようなので修正ファイルのDLは忘れずに。
 あとは、おまけシナリオがデフォルト状態だと1本。 アップデートファイルをあてる事でもう2本追加されます。 全てにエロシーンありですが、おまけシナリオのCGや回想は登録されないようです。

 まとめとしてはアットホームな居心地の良い空間と、考え方はしっかりしてるけど見た目相応な幼さを併せ持つ炉キャラ達とのラブエロハーレム展開は個人的にかなり気に入りました。 欲を言えばもうちょっと展開に幅があれば良かったかも知れませんが、ヒロインの設定を長々と引っ張って鬱展開を入れられるよりは良かったかなと思っています。

私的満足度: ★★★★★ ★★★☆☆

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