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くすり指の教科書2
発売日:1997.07.31 / Active

◇ あらすじ

 主人公は地元の専門学校へ入学する19歳の青年。 入学式の日に主人公は「武田 俊夫」(前作の主人公)と友達になり、「お昼ご飯はおいしく食べよう」サークルを結成する事となった。 乗り気じゃない主人公に対して俊夫は「明日までに女の子を最低1人は勧誘してくるように」と提案する。
 突然の成り行きに悩む主人公…しかしこの時から主人公の恋物語は既にはじまっていた。


◇ ゲーム概要

 ゲームは前作と同様にオーソドックスな選択肢分岐型のADV。 今回は章立て構成になっていて春編、夏編、冬編(おまけシナリオ)に分けられています。

 セーブ領域は4ヶ所ですが特にシステム面で不満な点はなく、メッセージスキップ・音声選択など欲しい機能は一通り揃っています。 もちろんCGモードや音楽モードなどのおまけ要素もあり。


◇ グラフィック

 原画は前作と同じ風上旬さん。 全体的にベタッとした色使いですが、前作に比べて色数が多い(256色)ので前作をプレイした直後だと綺麗に見えましたよ(笑)。


◇ サウンド

 音源をDirectSound及びMIDIのどちらで再生するか選択できます。 曲の質、量共にボリュームアップしていますね。 それと何と言っても印象に残るのが挿入歌の「くすり指の約束」。 いわゆる萌えソングに分類されると思いますが、曲も詞も共に結構お気に入りです。

 音声はどの声優さんも良い演技してると思います。 特に弥子はいい味出してました。 あと主人公の名前がデフォルトのままだと名前で発音してくれるのも良いですな。


◇ 感想まとめ

 シナリオ展開は主に春編がヒロインとの出会い、夏編では春に出会った(選んだ)ヒロインとのラブストーリー(又はバットストーリー)、冬編はヒロインとのその後のエピソードと言った感じでした。 どのシナリオでも分岐する選択肢は1ヶ所のみなので物語に集中できるのではないかと。

 ゲーム期間が長いわりにイベント数やテキストボリュームは相変わらず少ないですが、今回はヒロイン二人がペアになった三角関係がシナリオの軸になっていて、それなりに見せ場があったと思います。 ただ…その性質故に本編では切ない系の話が多く、前作で感じていた恋愛の爽やかさ(楽しさ?)が損なわれている気がするので前作のノリが好きだった身としては少々複雑な気分ではありますな。

 ヒロインキャラ達は相変わらず魅力的に描かれているので(特に弥子は良い(^^;)個人的には主人公の視点での物語よりも主人公の事が好きなヒロイン達の心情を見る事でなかなか楽しめた作品でした。 中でも「希End1」で失恋した立場の“代打屋あゆみ”の最後のセリフは中々やるせない気分にさせてくれて満足しています。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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