WHITE ALBUM |
発売日:1998.05.01 / Leaf |
◇ あらすじ
主人公は平凡な大学生。
ただ一つ、彼の高校時代からの恋人「森川 由綺」が芸能界で人気急上昇中のアイドルだということを除いて…。
由綺の人気が高まっていき、2人の間に会えない時間が増えてきた11月から物語ははじまる。
この冬、主人公は白いアルバムにどのような想い出を刻んでいくのだろうか?
◇ ゲーム概要
ぱっと見ではADVっぽいですが、体力ゲージがあったり週頭に一週間分の行き先予定を決めたりと自己管理型SLG的な要素も強いです。
また、移動先で会えるキャラが固定化されている訳ではなく、出現パターンはランダムになっています。
その上でキャラの好感度を上げたり、イベントフラグを立てていかなければなりません。
イベントや会話中は選択肢が出て来ますが、選択内容によってストーリーが大きく変化する事は無いようです(但し攻略不可になる場合は多々あります)。
なお、体力ゲージがゼロになると2日間も強制的に休養を取らされるので注意が必要です。
おまけメニューには例によってCGモードと音楽モードがあります。
◇ グラフィック
原画は「ら〜YOU」さん。
このゲームをプレイする前まではLVNシリーズしかリーフの作品をしらなかった私としては、別メーカーのゲームをやってる感覚を抱きます。
まぁキャラの表情の豊かさや、イベントCGや背景の描き込みの質はは相変わらず高いので私的に不満はありませんでした。
◇ サウンド
全23曲でボーカル曲が3曲。
今回もまた素晴らしい音楽を聴かせてくれます。
理奈のイベントでかかる「SOUND OF DESTINY」は明るい曲調と主人公の事と思われる歌詞がとってもよさげ。
そして何と言ってもEDテーマの「POWDER SNOW」がもう…ゲームの余韻に浸るにはこれ以上ないってくらいの出来でした。
BGMは全体的に落ち着いた雰囲気の曲が多く、軽快な曲調を期待すると厳しいかもしれませんが、私的にはこの音楽だけで元は取れたかな…と感じました。
◇ 感想まとめ
登場ヒロインの6人全員“切ない系”のシナリオで攻めてきます。
このゲームの設定として主人公には最初から「森川 由綺」という恋人がいる訳で、由綺以外のキャラとエンドを迎えるには浮気となる訳で、 しかも登場キャラの殆どは主人公と由綺が恋人同士なのを知っている訳で、その辺りの心理描写がなかなか良く出来ていて、プレイヤー(の良心?)を刺激してくれます。
ただ概要でも述べた通りキャラとの遭遇はランダムになっていているので前作『To Heart』のように○○を攻略する為には何処にいけば良いというものが無く、半ば運任せ…となるのが難点でしょうか。
まぁ狙ったキャラに会えた時の嬉しさは倍増するのでランダムが駄目と一概には言えないと思うけど、その為に会話の進行度によってはイベントと辻褄が合わない会話が出てくるのは残念なところ。
イベントで美咲さんとHした次の日に「美咲さんの好きなタイプって?」とか聞くなよ(苦笑)。
この辺はもうちょっとイベントが進行したら会話パターンを変化させるなり工夫はできたと思います。
まぁ恋愛物語としてはどのシナリオも悪くは無かったと思うし修羅場描写などの見所もあるので恋愛ゲームが好きならプレイしておく価値はあると思います。
私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆
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