| きゃんきゃんバニー1 PRIMO |
| 発売日：1997.12.12 / COCKTAIL SOFT |
◇ あらすじ
常日頃から恋人が欲しいと願っていた主人公。
そんな彼の願いが届き、鏡の国から「亜理子（ありす）」と名乗る少女がやってきた。
亜理子は女の子との相性（赤糸縁）が変化させられるという「鏡魔法の手帳」を主人公に渡してくれる。
ただし、手帳の有効期限は7日間だけ。
その間に主人公は素敵な恋人が作れるでしょうか。
◇ ゲーム概要
'89年に発売された初代『きゃんきゃんバニー』のリメイク作品。
ゲームは1日に1人だけ女の子に会って会話し、頑張ってＨまでしちゃおう！って感じのもので、会話コマンド＆選択肢と画面クリックによるイベントで進行していきます。
ヒロインと主人公にはそれぞれ「興奮度」があり、女の子の興奮度が高くなればエロシーンへ入れますが、主人公の興奮度が一定値を超えると先に果ててしまう(笑)ことになり、亜理子にソーローと罵られ1日消費してしまいます。
キャラによってはこの辺の駆け引きがかなりシビアで、そういうキャラを攻略するには他の難易度の低い娘とＨして「熟練度」というのを上げておかなくてはなりません。
あるいはアイテムの強壮剤でドーピングするとか(笑)。
登場ヒロインは5人＋αでそれぞれにエンディングがあり、最終的に一番「親密度」の高いキャラとのエンドになります。
◇ システム
インストール容量はゲームだけなら40MB強。
インストーラーはナビゲータまで登場（しかも声付き）してやたら凝っていました。
画面は640×480固定ですが、セットアップで起動時のWindow解像度を設定できるようになっています。
セーブは10ヶ所まで登録可能でロードはほぼ何時でもできますが、セーブは主人公の自室でしか行なえません。
これが難易度を上げてる要因の１つだと思いますけどね。
メッセージスキップは無し、システムメニューではパラメータウインドウの表示パターンや、音声、BGMのon/off切り替えができるようになってました。
ちなみにゲームとは別におまけDiskとして「きゃんバニヒストリー」なるものがついてきて文字通り過去のきゃんバニシリーズの流れを知る事ができます。
昔の200ラインCGとかもあって、ファンの人には嬉しいかも。
◇ グラフィック
キャラクターデザイン・原画は「蹄兎☆」さん、「甘露樹」さん、「ＣＡＲＲＯＴ」さんの御三方です。
複数の方がデザインした割にはキャラデザに対する違和感が無いのは流石というべきか(苦笑)。
もちろん個人的には気に入ってる絵柄です。
CG枚数はかなり少な目なんですが、ゲームのボリュームを考えると妥当かもしれません。
ＣＧモードは一度エンディングを迎えると出現する「おまけ」メニューから入る事ができます。
回想モードは無し。
◇ サウンド
BGMは全てMIDIで全12曲。
特に不満という訳でもなく気に入った訳でもなく…個人的にはどの曲もあまり印象に残りませんでした。
声優さんの演技はさすがに素晴らしかったです。
詳しくは知りませんがやっぱりＦ＆Ｃお馴染みの方達みたいですね。
音楽モードは一度エンディングを迎えると出現する「おまけ」メニューから入る事ができます。
更にエンドを見たキャラのおまけヴォイス（Winのシステム関係など）を聞く事ができ、ファイル名と格納場所も表示してくれます。
◇ 感想まとめ
昔のゲームのリメイクなので多少の古臭は感じますが、今風に上手く作られてると感じました（ちなみに当時は某一般ゲームメーカーの黄金末期で私はきゃんバニの存在すら知りませんでしたけど）。
内容も「女の子に会ってＨできるまで頑張る」という単純明快で、それでいて楽しめる奥の深いものになっています(笑)。
パッケージで「恋愛体験シミュレーション」を謳ってる通り、1回のプレーで複数人（というか全員）と恋愛体験できるようになっていて、更にどの娘にも「君だけだよ」みたいなこと囁いてＨまでして、最後には気に入った娘と結ばれて他の娘はポイしちゃって「めでたし、めでたし」……って、普通に刺されそうな展開ですな(笑)。
もっとも私はこの手のゲームにシチュエーション的なもの以外は期待はしてなかったんでいいんですけどね。
そういう意味ではどの娘も素直だし尽くしてくれるしで結構満足できたと思います(笑)。
2回目のエロシーンなんかもなかなか…。
ただ、難易度が高すぎ。
それはもうキャラによっては理不尽なほど。
特にバイク少女の「美貴」を攻略した時なんて…強壮剤を飲んでプレゼントあげまくってひたすら口説くという「どこのオヤヂだよ」状態でした(笑)。
でもエロシーンまで行ったときに「よっしゃ！勝った！」と大喜びししたくらい楽しめた私は勝ち組。
ハーレムエンドが無いのがやや不満でしたが、Ｈ度の低い純愛系ゲームに辟易してる方にはちょっとした刺激になるのでお薦めできると思います。
きゃんバニのファンには当然お薦めですが、発売からだいぶ経ってるので既にデフォ買いしてるかな…。
私的満足度： ★★★★★ ☆☆☆☆☆
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