Rascal・改 − Game Impression
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晴れのち胸さわぎ
発売日:1995.11.10 / COCKTAIL SOFT

◇ あらすじ

 舶用学院の生徒会長を勤める主人公は女に無節操で煩悩の塊のようなお調子者。 そんな彼は現在 同級生の「桃木 千尋」とその姉「千秋」が経営しているアパートへ下宿中。
 ある日、いつものように生徒会活動をサボって道端で千尋にドツかれていた主人公は「日宮 月美」という娘に出会い学院まで案内する事になる。 しかしこの後から2日間の記憶が主人公の中から消えていた。 そんな事は気にせずいつものように千尋と登校した主人公は2日前に出会った転校生「月美」と再会したが、彼女は主人公の事を「ご主人様☆」と呼び自分は主人公の許婚であると告げたのであった。 いったい2日前のあの後、主人公と月美の間に何があたのだろうか?怒りに震える千尋を横目に今日も楽しい(?)学院生活が始まるのであった。


◇ ゲーム概要

 かなりコミカルなノリの学園ラブコメADVです。 シナリオはほぼ1本道で、コマンド選択によって進行していきます。

 内容的には最近になって学院内で起こっているある事件を生徒会長である主人公が学校中を歩き回り調査していく…というもので、主なコマンドは場所移動や「話す」「見る」といったものが殆どです。 偶に会話中に選択肢のようなものが出る場合があり、その選択内容によっては展開や表示されるCGが若干変わる事があります。


◇ システム

 3.5”2HD 7枚組。 ゲームを起動するのにKeyディスクが必要なのはちょっと面倒臭いですね。
 その他にもメッセージスキップが無いことや一度ゲームを始めるとスタートメニューに戻れない(DOSにも戻れないのでリセットするしかない)のも不満材料でした。
 セーブファイルは5ヶ所に登録できますが、マルチシナリオでは無いので数的には十分だと思います。 おまけは音楽モードの他にエンディング後にCGモードが追加されます。


◇ グラフィック

 原画は「大田 武志」さん。 こう言っては難ですが、あまりカクテルソフトのゲームっぽくないキャラクターデザインに感じました。 もちろん悪くないと思いますが、個人的にこのメーカーのキャラ達ってもっとキャピキャピしてる印象があったもので。

 CGの色数は当然16色ですけど流石カクテルソフトと言った感じでなかなか綺麗。 ただ、枚数がちょっと少なく感じました。


◇ サウンド

 BGMはFM音源のみで全7曲です。 これといったお気に入りの曲はありませんが、ゲームの雰囲気に合っていて良いのではないでしょうか。


◇ 感想まとめ

 このゲームの主人公…某うる星の「諸星○たる」にそっくりです。 というか、そうとしか見えません(苦笑)。 こういう唯我独尊タイプの主人公は、まぁゲームがコミカルなノリですし良いと思いますが、ちょっとくどいかな?って気がしました。
 一応このゲームではユーザーが好きな主人公名を入力できますが、かなり濃い感じでキャラが立っているのでデフォルトの「早乙女 かずひこ」でプレイした方が良いかと。 まぁ自分の名前を入力して千尋にドツかれまくる…というのもアリかも知れませんけど。

 ヒロイン達の方は男勝りな同級生、大人しくて従順な巫女さん、巨乳眼鏡っ娘、ロリっ娘、美人教師といったところを網羅。 個人的には月美がお気に入りで、巫女さん属性を抜きにしても主人公への従順っぷりやボケっぷりが非常に良い感じでした。

 ゲームの方はくどいくらいのドタバタラブコメディで突っ走っていきます。 エロシーンは主人公がスケベで無節操野郎なのに前半はずっとお預け状態が続いてやきもきするかもしれませんが、そのぶん後半一気に入れ食い系になるので個人的には満足。

 難を言えばゲーム中に学校中をあっちこっちと歩き回るはめになるのが少しかったるかったので、出来れば無駄な場所移動を省いて欲しかった。 あとはKeyディスク不要だったら繰り返し遊ぶ気になれるゲームなのに残念です。

 とりあえずラブコメ好きな方にはお薦め出来るタイトルです。 逆に駄目な方には全く受け付けないタイプのゲームだと思いますけど…。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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