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真昼に踊る犯罪者
発売日:2001.10.26 / ソフトハウスキャラ
 CGはまだ埋まってませんがエンドは一通り見たと思うので終了。 所用時間は1stプレイ12時間、現在までの総プレイ時間は約35時間くらいでしょうか…。

 陰謀渦巻く混沌都市「加来山府」で何でも屋を営む主人公「山県一義」。 報酬さえ払えば何でもやるという彼の元には強盗、誘拐、殺人などの非合法な依頼が多く持ち込まれ、常に危険と隣り合わせであった。 だが彼の部下には忍者の「奥平鈴」、半猫の「葵宮子」、元殺し屋の「アーティ」らが従い裏社会で一目置かれていたのだった…というあらすじ。


 主人公の元に持ち込まれる依頼を消化して報酬と経験を積んでいく「大都会犯罪SLG」。 ゲームは1日単位で進行し、依頼の実行、訓練、街探索(罠設置)、アルバイトなどのコマンドを消化していき、ゲーム内日数で900日が経過するか「踊る犯罪者」という依頼を達成すればエンディングとなります。 エンディングの種類は恐らく7種類、その時点の依頼進行度や各キャラのフラグによって分岐します。

 依頼には8段階の難易度ランクがあり、同じ内容の依頼でもランクによって報酬額や難易度が異なります。 当然ゲーム序盤は低ランクの依頼をちまちまと消化していくことになるのですが、舞い込んでくる依頼はランダムに決められるため、なかなか達成できそうな依頼に巡りあえなくてストレスが溜まりまくり。 一度軌道に乗ってしまえばサクサクと進行するのですけど、そうなるまでの期間がこのゲームで一番大変だったりするので序盤の取っ付き難さと合わせて忍耐力がある程度必要なゲームと言えます。

 依頼実行には目的達成までの過程も成否判定があり、ランクの低い依頼であってもその過程で失敗することがあるのが面白いと思いました。 例えば窃盗の依頼の場合、建物の下調べや侵入経路の調査、窃盗後の脱出なども成否があるのでメンバーに調査スキルが高い者が居ないと失敗率が増す…という具合に単に依頼を処理して回るだけという展開にならないよう配慮が見られるのは高評価できるのではないかと。

 一応主人公達のスキル不足を補うユニットとして支援メンバーという者達が居るので、例えば上記の進入経路の調査などは調査員を支援メンバーとして同行させることで依頼達成率が飛躍的に上がるようになります。 ただ、この支援メンバーの登用は完全にランダムになっていて、欲しいメンバーに限ってなかなか登録されません。 このあたりも毎度ランダム要素をゲーム性に取り入れるソフトハウスキャラらしく、一筋縄では行かないところ。
 支援メンバーの職種は50種類くらい、総人数は恐らく1000人くらいで同じ職種でも覚えるスキルが異なる場合があったりと一応ユニット毎の個性らしきものはあるのですけど、ほとんど道具扱いなのが残念。 一部の支援メンバーには仲間になる際にイベントが存在するものの、一度仲間になってからはやっぱり他と同様に道具扱いなので、もう少し人間味を持たせて欲しかったです。 再起不能になっても誰も何のリアクションも返さないし(笑)。

 主人公を含めた各キャラクター達のイベントはリーダーとして依頼を処理した回数や通常の依頼とは異なるイベント付きの依頼(緑or赤で色分けされている)を実行することで発生します。 イベント発生の条件などは特に難しくはないのでゲームが軌道に乗ってしまえば全キャラのイベントが絶え間なく発生していき、良い感じでゲームに集中できました。
 ヒロイン達は裏家業に身を置いてることからも判る通り、それなりの設定や過去を持っているキャラばかりなのですけど、主人公や他のヒロイン達との信頼関係からくる言動が心地よく、ダーク系の設定ながら雰囲気は割と明るめ。 主人公は平気で殺人・窃盗・強姦ができるけど仲間には寛容なほうだし有言実行タイプなので不快感は感じませんでした。

 エロシーンは各ヒロイン毎に3〜4回くらいかな? 前戯なしで即行突っ込んで即行膣出ししてそのまま相手の足腰が立たなくなるまで何度でも犯りまくる…というソフトハウスキャラの定番パターン。 回数だけは多いけど尺が短いので実用度は極めて低いです。
 固定ヒロイン以外にも依頼の過程でH可能な犯り捨てキャラが15人前後いますが、そのほとんどは主人公が強姦するというもの。 一応シチュエーションが豊富なことと処女率が異様に高いことが特徴ですけどエロシーンの描写はヒロイン達と同様にワンパターンな上に尺も短いのでやはり実用に耐えられません。
 それと回想モードに登録されるのはヒロインとのエロシーンだけで犯り捨てキャラの回想が無いのも微妙に不満でした。

 システムまわりはバックログ閲覧がなかったり、支援メンバーリストが見難い事や依頼と支援メンバーの入れ替え操作が今ひとつ使い勝手が悪く、お世辞にも快適とは言えません。 あと某隠し支援メンバーを仲間にすると強制終了するというバグがありました(修正ファイルで対応済)。
 CG枚数的には特に不満はなし。BGMに関しても可もなく不可もなくと言う感じでしたが、OPの「in your side」はなかなか良かったと思います。 ただ…歌唱力にやや難ありなのが惜しい(苦笑)。

 初回プレイでほとんどのイベントを見れてしまう事に加え、二周目以降のプレイでの引き継ぎ要素がほとんど無いので繰り返しプレイするには辛い仕様となっていますが、このメーカーらしい作風で個人的には類似ジャンルのゲームをプレイしていなかった事もあって割と新鮮に楽しめたゲームでした。


お気に入りキャラは
アーティ > 霧姫 > 宮子 > 鈴 > ルネリア の順。
キャラ毎の雑感は今回は無し。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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