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アルフレッド学園魔物大隊
発売日:2002.07.12 / ソフトハウスキャラ
 一通りエンドは見たのでとりあえず終了。 CGは99%で残り宴会イベントだけだと思うのですが発生条件が解らん。 所要時間は1stプレイ約30時間、現時点までは計50時間弱。 普通にプレイする分には半分くらいで済むと思います。

 主人公は魔界の王子として絶大な力を有していたが、あるとき人間界の熱血教師ドラマを視聴した事で教職への道を志すようになり、魔力を殆ど捨て去り「夏野雪継」と名乗って人間界へやってきた。 やがて念願の教師生活を送るようになったものの主人公の赴任しているアルフレッド学園内で何処からか魔力が溢れ出し怪奇現象が頻発するようになる。 主人公は魔界から調査にやってきたかつての5人の部下と共に魔力発生の原因を探っていくことになるのだった…というあらすじ。


 学園内を徘徊している女生徒達から魔力を回収しつつ、魔力が溢れた原因を探っていく魔物教師SLG。 ゲームは一日単位で進行し、大きく分けて通常教師生活を送る「昼パート」と魔力を回収していく「夜パート」で構成されています。 睡眠は取りません(笑)。
 昼パートはヒロイン達との会話とか、真面目に教師をする…という類のものを選択肢から一つ選ぶだけ。 夜パートで特定の条件を満たした時のみ出現するイベントもあり。
 夜パートは学園内を100ヶ所くらいに区分けされたエリアをそれぞれ移動して、徘徊してる女学生や教師達から魔力を回収するのがメイン。 魔力を回収せずに説得して家に帰す…という手段も存在し、どちらを重視するかでエンディングが変わったりもします。
 期間制限があるかは不明ですが私の場合200日経過させたらラスボスに勝てなくなった事があったのでそのくらいがリミットなのかも。 エンド総数は8種類。 メインヒロインの鷹ノ森咲夜だけ個別エンドが存在しましたが、他は全てサブキャラ扱いって感じでした。


 で、実際のプレイ感ですけど…このゲームのメインとなる夜パートのSLG部分がかなり取っ付き難い上に面倒臭い印象を受けました。 元々ソフトハウスキャラのゲームは取っ付き難いものですが今までは精々2〜3ターンもプレイすれば感じを掴む事は容易だったのに今回は1stプレイ中ずっとマニュアルと首っ引きでプレイする破目になりました。 特に魔力ラインに関しては治安度やターン開始時のユニット回復との兼ね合いで苦労しましたよ。

 そして何より魔力回収作業の面倒臭さが凄まじい。 魔力を回収する為には部下ユニット(魔族)を使って女学生(または教師)を驚かし「混乱」状態にする必要があるのですが、思いっきり攻撃すると気絶状態になって魔力をロストしてしまうし、かと言って手抜き攻撃だと混乱しないどころか逆に反撃まで食らってしまう事もあり、この辺りのさじ加減が難しいのです。 アリスソフトのSLGのように手加減攻撃もありませんから、攻撃する直前にセーブして失敗したらロード…という事を延々と繰り返す破目になり、かなりのストレスでした。
 私はこのメーカーの出すゲームのようにゲーム性の高いタイトルは好きなのですけど、今回は流石に気配りに欠けていて不親切な設計だなぁと感じましたよ。 残HPのようなものを表示させてくれるだけでもかなり違ってくると思うのですけどねぇ。

 では何故に上記のようなゲームシステム面での不満があるにも関わらず最後までプレイ出来たかと言うと…ひとえにこのゲームが全女生徒を食える「入れ食いゲー」だからに他なりません(笑)。 つまり主人公が魔力回収を行う際は混乱状態の女生徒(または教師)とHする必要があるのです。 あ、男キャラは居ません(笑)。
 MAP上を徘徊している女生徒(または教師)には学年・クラス・所属部が記載されいるのですが、他にも一度Hしたキャラには撃墜マーク(★)が付き、おまけモードの生徒名簿にも名前が載るのですよ。 その総数は600名以上。 その昔『Office98』が発売された時にオフィスに居るOL98人とHするゲームか?すげぇぜ!といったアホな書き込みを何処かで見ましたが比較にならない数です。 千人切りを目指すゲームが登場するのもそう遠い未来ではないかも知れません。 まぁ要するに入れ食いハーレム好きとしてはもうヤリまくるしかなかろう…とプレイモチベーションを維持できた訳です(笑)。
 とは言え、流石にこれら汎用キャラのエロシーンに力が入ってる訳は無く…長いもので10クリック、短いものだと1クリックで終了してしまう上にCGもテキストも悉く使い回しですけどね。 まぁこのあたりは仕方無いと思うし入れ食いというシチュエーション自体を楽しめる私としては何とか許容できるものではありました。


 主人公は魔族の王子ではありますが、卒業式で「先生、ありがとう!」と言われるのが夢らしいし、部下達もボケ系のキャラが多いので会話や雰囲気は割と明るくて良い感じ。
 ストーリー展開のほうはヒロイン単位で進行していく感じで、それぞれ独自に学園内の異常を調査していくうちに危険な目に遭い、主人公に救われてH…という流れがほとんどですね。 サブイベントなども基本的には同じ展開で、条件としては例えば弓道部のキャラから魔力回収をたくさん行っていると弓道部を舞台にしたイベントが発生する…という感じ。 他にも部下キャラの過去が語られたりもしますが…全体的に物語性は低く、イベントとして楽しむ構成でした。
 基本的には上記のようなヒロイン毎イベントの繰り返しで進行していき、某ヒロインの個別イベントがそのままラスボス戦へ突入していく流れになります。 なので該当ヒロインのイベントを早く進行させれば1回のプレイがかなり短くなったりもします。


 エロシーンは個別イベントのあるヒロインのみ10回前後…とは言えCGパターン的には2種類で、後はCG使い回しの短いものがほとんどです。 ちなみにH可能なキャラは全員処女。 汎用キャラでは破瓜描写が無いのもありましたけど恐らく全校生徒全て処女だと思います。 ついでにブスも豊満キャラも居ません。ホントにすごいファンタジーです(笑)。
 シーン内容はどれも短く、前戯もそこそこに即挿れ速射なので、やっぱり入れ食いシチュ自体を楽しめないと厳しいかと。 声優さんの演技は良好です。


 まとめとしてはゲームの雰囲気とかヒロインのキャラ立ては良いと思いますが、メインとなるSLG部の取っ付き難さと不親切さでかなり人を選ぶゲームになっていると感じられました。 名簿の補完などのやり込み要素は高いですけど、やり込み好きの人でも補完してやろうと思う人は稀なんじゃないでしょうかね。 全校生徒600人とH可能と言う設定はかなり評価できるポイントになってますけど、やはりもう少しプレイヤーに優しくなって欲しいなぁと感じられた作品でした。


キャラ別雑感は省略。

お気に入り順は
 千里(魔物ハンター) > 咲夜(メインヒロイン) > 美加子(巫女) > 春菜(魔術研) > 藍子(女教師) > めぐみ(報道部) > 五月(探検家?)

部下では
 リリカ(死神) > セイ(人魚) > シルビア(吸血鬼) > ステック(狼女) > ルミーゼ(天使) > サフィール(教育係)


私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆

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