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下級生2
発売日:2004.08.27 / elf
 CGはいくつかパターン違いで抜けがありますが、CG枠は全て埋まってるので自分的にはコンプリート。 3人ぐらいずつ同時攻略していくのが難易度的には丁度いい感じかも。 慣れた3周目あたりはイベント補完などで6人同時に攻略してましたけど結構キツかったです。 逆にオンリープレイになるとかなり退屈そう…ってこの辺は前作も同様ですけどね。

 で、一通りプレイし終えて感じた事は「良くも悪くも『下級生』だな」と(笑)。
ゲーム開始直後、いきなりノーヒントでマップ画面に投げ出される展開はエロゲ歴の浅いプレイヤーには戸惑うものがあるかも知れませんが、 地道にお目当てのキャラのご機嫌取りをして好感度を上げ、デート→エロシーンに辿り着けた時の達成感はやはりこのゲームならではという感じでなかなか楽しめましたですよ。

 正直、各キャラのシナリオは特に目新しさはなく、エロも良質な抜きゲーと比べると明らかに劣るのですけど、エロシーンやエンディングでの達成感はやはりテキストオンリーなゲームではなかなか味わえないものですし、序盤そっけない態度を取っていたヒロインが、後半になって頬を朱く染めながら萌えワードを乱発した時に感じる破壊力はプレイヤーが実際にゲーム内で苦労してきたからこそ味わえるものだと思うですよ。

 そして何よりもこのゲームの場合、ヒロインとのキスやエロ行為を行う際のタイミングを「自分で決める」というのがここ最近の恋愛ゲーには無かったことで、新鮮でした。 多くのADVの場合、正解ルートの選択肢を選んでいけば勝手にエロシーンへ突入していきますが、このゲームはある程度の好感度アップイベントはヒロインと出会うだけで発生しますけど、 初キスなどはプレイヤーが自分からアクションを起こさなければ発生し難くなってるんです。もちろん好感度が低ければ嫌われたりするのですけど、そのドキドキムネムネ感がリアルっぽくて良いのです。

ゲームシステム的には前作とほとんど変わりませんけど、今作は
 ・資金の心配はほとんどない
 ・スケジュール手帳が見れて待ち合わせ時間や場所の確認が容易
 ・CGはエンディングを見なくても確認可
などの改善点もありました。
 資金面に関しては前作が悪すぎたとも言えますけど、今回は例え枯渇しかけても2時間で1.5万稼げるのでかなり楽でした。 まぁそれでもラブホテルを使うキャラを3人同時攻略とかすると結構厳しいものがありましたけど、それ以外なら大体10〜20万くらいは余ります。 手帳は複数人プレイで前回のデート場所確認するときはかなり重宝しました。

 逆にマイナス面としてはキャラ出現のランダム要素が前作よりも強い気がするのがちょっと気になったかな…。 もちろんキャラごとに出現しやすい時間と場所はあるし必ず会える場所というのもあるんですけど、どのキャラも住所か電話番号を聞くまでが一番大変かも知れません。

 ヒロインキャラに関しては総合的に見て前作より劣るかなと言った印象。 たまきの非○○問題は個人的に取り立てて騒ぐほどではないので置いておいて、一番不満だったのはキャラの横の繋がりがほとんど無いということ。 会話の中で他キャラの名前が全然でてこないんですよね…。 例外としては たまきと夕璃を同時攻略中に出てくることがありましたけど、前作の瑞穂&みこ・美雪&愛のような関係のキャラをもっと用意してほしかったところです。

 あとは教師が3人というのは多すぎ。特にふみは要らない。 タイトルが「下級生」なんだからせめて同学年キャラをもっと増やすべきでしょうに。 最近年上属性者が増えてきた影響なのかも知れませんが…まったくいい迷惑ですね(笑)。

 まぁ色々不満も書きましたが、個人的には十分「良作」に値するタイトルでしたよ。

私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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