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やきたてクロワッサン 〜Autumn leafの3姉妹〜
発売日:2005.02.25 / 戯画
 全CGを見てコンプリート。所要時間は合計3時間半と言ったところでしょうか。

 父親が再婚することになり、その再婚相手の家「ベーカリーオータムリーフ」に住むことになった主人公。 そして新たに家族となった三人のお姉さん達。 これから主人公はどのような生活を送ることになるのだろうか…というあらすじ。

 攻略対象キャラは6人。エンディングはBad系も含めると8種類…かな。
ゲーム期間は二週間で週初めに一週間分の店の手伝いのシフト表を入力します…と言っても「勤務」か「休み」かだけですけど(笑)。 ここで攻略対象キャラに合わせたシフトにしておけば一部でちょっとややこしいキャラが居るものの各キャラの攻略は比較的容易です。

 で、肝心のゲームの中身ですが、何もかもが中途半端といった印象。
話のテンポはかなり早い…というかシーン毎に話として繋がってすらいない気がします(苦笑)。 例えば主人公は転校してきたという設定なのにクラスでの自己紹介シーンやその後の転校生を受け入れたクラスメイト達の反応というが全く描かれてないんですよ。 転校初日に小雪と登校した後、すぐに昼休みのシーンに入ってしまったときはマジで時間が飛んだかと思いましたわ。 攻略対象キャラにクラスメイトが居るんだから、せめてそいつくらいは描いて欲しかった。

 とにかく日常シーンの描写やキャラの掘り下げ描写が圧倒的に不足していて、ゲーム自体がプレイヤーを拒絶してるような気すらします。 三姉妹などは幼い頃に主人公と会っているようだけどそのあたりの回想は端折られてるし、ヒロイン達の主人公に対する言動はその悉くが説明不足でプレイヤーの私には理解不能でした。

 エロシーンは三姉妹だと6〜7回ほど。 その他のサブキャラは1〜3回程度で、どのシーンでも共通してるのは短いということ。 前戯からはじまるシーンなどはほとんど無くて大体は挿入シーンからだし、テキストのエロ描写もあっさりしていてしょんぼりです。

 加えてエロシーン導入部分の描写が淡泊な上に唐突。 先にヒロインの主人公に対する言動が理解不能と書きましたが、その最たるものがこのエロシーンへの導入部分になります。
 主人公は基本的に受動的でエロシーンへの導入はほとんどヒロイン側からのアプローチによるものなのですが、主人公が同居して1〜3日目でプレイヤーはまだヒロインのキャラを把握できていない状態なのにエロシーンに突入しても全然盛り上がらないです。

 しかも義理とは言え姉弟でHしたことによる背徳感や照れといったものがその後のシーンで全く描かれていないのも不満。 もっとこう…プレイヤーを興奮させたりヒロインの仕草に萌えさせたりする努力をして欲しいものです。

 唯一の救いは誰を攻略するにしても三姉妹全員とはHできるということでしょうか。 つまりサブヒロインを攻略する際は計4人(某キャラだと5人)とHできるということで、入れ食い系の展開が好きな私としてはこの点はプラス要素。 ただまぁ複数人に手を出したことによって何が変わるということもないので、単に製作者側がフラグ管理等を端折っただけかもしれませんけどね。

 尚、三姉妹だけとひたすらHし続けると3Pエンドとなりますが、これはBadエンドとなるので、できればHappy系の3Pエンドも入れて欲しかったところ。

 とりあえずシナリオ展開とかドラマ性とか萌えとかに期待すると泣くことになると思います。 相変わらず設定や素材は悪くないのにどうしてこうなるんでしょう(苦笑)。

私的満足度: ★★★☆☆ ☆☆☆☆☆

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