Rascal・改 − Game Impression
[メニュー枠OFF]

DuelSavior collection disc.
発売日:2005.07.29 / 戯画
 2004年10月に発売された『Duel Savior』のパワーアップディスク。 本編がインストールされている状態でこのコレクションディスクを上書きインストールすることで『DuelSavior JUSTICE』になります。 コレクションディスク自体は単なる拡張キットでしかなく、単品では意味がありません。 本編未入手の方は『DuelSavior JUSTICE』を買いましょう。

 オリジナルとの主な違いは「本編にハーレムルート追加」「サバイバルモード追加」「見切りガードの追加」といったところ。 ちなみにサバイバルモードとは自キャラの体力が続く限り決められたステージを延々とクリアしていくモードなのですが、これは本編でハーレムルートのエンディングを見た後でないとプレイできないようになってました。
 個人的な今回のお目当ては“当然”ハーレムルートで他の追加要素はぶっちゃけどうでもよかったりします(笑)。

 ハーレムルートが確定するのは8話のお使いイベント。 ここでヒロイン全員と街へ出かけられればルート確定。 他ルートの追加要素…少なくともCGのある追加イベントは恐らく無いと思われます。 主人公や未亜の召喚器であるトレイターとジャスティに声が追加されたくらいでしょうかね。
 物語としては救世主や召喚器の謎がより深く解明され、そして何より主要キャラ全てに見せ場が用意されているのが嬉しいところ。 ヒロインキャラだけでなく、未亜ルートでは訳わかない行動を取った男キャラのセルビウムも今回は獅子奮迅の活躍を見せ、救世主候補達よりも見せ場が多かった気がします。
 最終話の「ここは任せろ。お前達は先に行け!」な少年漫画的なノリもベタながら熱い展開になっていて満足。 学園長のミュリエルやルビナス、ブラックパピヨンと言ったサブキャラ達も戦闘要員として操作可能となっていてなかなか楽しかったです。
 全てのキャラの全ての因縁が解決する、まさに完結編と呼ぶに相応しい内容…と思えなくもないのですが…ただ一点だけ、クレア王女の扱いが大いに不満。 つかライターさんはクレア嫌いなんでしょうか? 確かに混乱する民衆を扇動するシーンなどの見せ場はありましたが、その後の展開は個人的に納得しかねますよ…。

 バトルシーンはオリジナルと基本的に変わりませんが、心なしか操作性が良くなってるような気がしました。 気のせいと言われればそれまでなのですが、オリジナル版のときより技が繋がり易かったような気がしたもので…。
 あとは何と言っても操作可能なキャラが増えた事が大きいですね。 セル、ダウニー、ブラックパピヨン、ミュリエル、ルビナスが操作可能…というか何人かは選択の余地なく強制的にバトルに入ります。 セルが若干使い難い気がしましたが、慣れればノーダメージで戦闘を終えることも可能だし、どのキャラも個性があって楽しめました。

 そして一番の見所であるハーレムシーンですが…確かにヒロイン6人と一気にHできる7Pシーンはあるのですけど…実はそれしかありません(苦笑)。 私としては7Pだけでなく、各ヒロインそれぞれ個別にHできるシーンも用意されてると思っていただけに少々拍子抜け。
 まぁ7Pシーン自体は一人ずつ順番に挿入していき、各ヒロインの挿入シーン毎にCGが用意されていたのは好評価してます。 これがもし全ヒロインが穴を向けているCG一枚を使い回しとかしてたらキレてたかもしれませんけど、挿入や射精シーンは全ヒロイン分ありますし、ちゃんと他ヒロインは愛撫要員にまわったりして差分も豊富だったのは良かったのではないかと。 あとは喘ぎ声が複数キャラ同時再生な箇所もあったのがポイント高いです。
 尺はそれなりにありますがテキスト描写はやや淡泊。 テキストだけ読んでハァハァできるほどのやらしさは感られませんでした。 あとは個人的な要望としてイムニティやクレア王女も加えた多人数Hシーンが見たかったなぁ…と(笑)。

 CGは今回追加されたハーレムルートのみで26枚ほど増えてました。 あとはサバイバルモード進めると残り10枚ほど補完できます。 ただ…一部キャラの顔立ちがオリジナルと変わってきてるのがあって、そのあたりが少々残念かな。 具体的にはリリィの顔付きが何か違和感を感じてしまいました。
 他にはOPムービーがちょっと変わりましたね。 個人的にはバトルモードのチビキャラを上手く使ったオリジナル版の方が好きだったんですけど。

 エピローグは賛否分かれるかも知れませんが、オリジナル版が気に入った自分としてはそれなりに高い満足感は得られたと思います。 これでクレアの扱いがもう少し良ければ言うこと無しだったのですが、これ以上拡張キットを出されても嫌なので耐えることにします。
 余談ですがラストの主人公のセリフ「みんな、愛してるぜ!」は思いっきり吹きました。 お前はどこのロックンローラーですか(笑)。

私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

Copyright(c) 2007 SHEO