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BALDR BULLET “REVELLION”
発売日:2006.09.29 / 戯画
 CGが一部埋まってないのが気になるけど、主だったエンドは一通り見たと思うのでとりあえず終了。 所要時間は1stプレイで約4〜5時間、5周するのに大体9時間前後…と言ったところだと思います。

 バルドルシステムと呼ばれる自律成長型推論ネットワークが登場し、それを人類の新たな旗手とするバルディスト達とそれを拒絶する反バルディスト達の紛争が多発する近未来。 主人公「セルゲイ・カークランド」は両勢力の衝撃緩和材として組織された軍隊SERR14に配属され、HAWS(ホース)と呼ばれる人型兵器のパイロットとして戦場に赴くことになる…というあらすじ。


 2000年10月に発売された『バルドバレット』の焼き直し版。 ゲーム構成としては全6章立てで1〜4章までで選んだ選択肢によって5章と6章の内容が異なってくる仕組み。 エンド総数は(おそらく)5種類。 2ndプレイ以降に追加される選択肢があったり、一部で分岐条件が少々分かり難い箇所がありましたが、難易度としてはそれほど高くないと思います。


 ACTパートはNormalモードだとかなり簡単。 マニュアルにも書いてありますが、適当にボタン押しまくってれば何とかなるんじゃない?ってレベル。 旧版や『BALDR FORCE』同様、各種装備を開発しつつ色々と効率の良い装備を模索していけますけど、敵機の周囲を旋回しつつミサイルとバルカンを打ちまくってれば全てのバトルに勝利可能という歯応えの無さなので少々空しくなりますな(笑)。 まぁバトルに歯応えが欲しい人は一度クリアした後に追加されるHELL MODEあたりをやり込めば良い訳だし『BALDR FORCE』ほどの多彩さが無い事も購入前から分かってたので個人的にはACTパート自体に不満はありませんでした。


 ただ、シナリオのほうは「6年前のゲーム」という事を考慮しても、もうちょっと何とかならなかったのかと感じずにはいられません。 2ch用語での会話が今となってはあまり使われない古いものが多くて痛々しい…というのは割とどうでもいいけど(笑)、シナリオ展開…特に1stプレイ時にほとんどの人が到達するであろう「蛇(ケツァルコアトル)」ルートなど、盛り上がって来たところでバッサリとエンディングに入ってしまうのでしょんぼりですよ。 他のルートに関しても救いが無い上に中途半端な状態のものが多く、全体的に達成感が低い。
 また物語の各章には“お当番ヒロイン”が存在し、例えば二章だとレベッカ、三章はフェイって感じでヒロイン毎のエピソードが語られるのですけど、展開が早すぎて折角エロシーンに入ってもヒロインに対する思い入れが無いからどうにも盛り上がりません。 それでもヒロインの方から主人公に対してアプローチをかける場合はまだマシな方で、主人公がヒロイン(カーナ)に懸想する展開などは本気で理解不能(ニュータイプ同士惹かれ合ったのか?)。 何にしてもせめてもう少しヒロイン側の設定とか後日談あたりを追加で描くくらいの事はして欲しかったものです。


 エロシーンは一人一回。 先にも書いたように章ごとのお当番ヒロイン制なので一応入れ食い系の展開になるのですが、Hした後に他の章などで何の恥らいもフォローも無いから入れ食いシチュとしては今ひとつ。
 シーン自体は結構なCG枚数(大体5〜6枚ほど)を使用してるし、声優さんの演技も文句ないレベルでしたけど、かなり淡々と進行していく上にヒロインに対する思い入れ度も低かったので実用性はありませんでした。


 シナリオとACTパートは旧版から変化なし…というのは事前情報で知ってはいたので予想通りではあるのですが、やっぱり『BALDR FORCE』の引き立て役にしかならんな…という印象ですね。 これをやると『BALDR FORCE』がいかに凄まじい進化を遂げたか良く分かるし、反芻プレイしたくなる衝動に駆られたので、そういう意味ではプレイした価値はあったかも知れません(苦笑)。


キャラ別雑感は省略。

一応お気に入り順を挙げるとすれば
 テレジア > レベッカ > 棗 > ヨンハ > フェイ > カーナ

はっきり言ってヒロイン達よりステファン(ハッカー)やデュラハン(少佐)の方が気に入ってます。 テレジアはせめて別展開のエンドがあればねぇ。


私的満足度: ★★★★★+ ☆☆☆☆☆

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