Rascal・改 − Game Impression
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かえるにょ・ぱにょ〜ん
発売日:1997.08.29 / ALICE SOFT

◇ あらすじ

 大陸の南東、自由都市地帯にあるパランチョ王国の王子ポロン。訳あって珍しいモノ探しの冒険中。 がしかし、魔の森で出会った謎の老人によって、見た事もない変な生き物にされてしまったからさあ大変。 なんとか王国に帰らなきゃ。でも帰り道にはモンスターがウヨウヨ。ど、どうしよう…。
 捨てる神あれば、拾う神あり。ひょんな事から、絶体絶命のピンチをポロンに助けられた、冒険大好き仲良し少女7人組。 少女達はポロンへの恩返しとして、王国まで帰る為の護衛をかってでた。 なんとしても王国へ帰る為、変な生き物と7人の少女の旅は始まったのだった。
(パッケージ裏より抜粋)


◇ ゲーム概要

 強制横スクロール型のタクティカルゲームです。 1ターンに1マス強制的にスクロールされ、スクロールに巻き込まれるとゲームオーバーになります。 仲間の女の子達はレベルアップを重ねる事で様々な職業へクラスチェンジできますが、主人公ポロンは基本的に1ターンで1歩しか移動できないのでひたすら前進して仲間のHPを回復させる事しかできません。
 また各ステージは複数に枝別れしていますが、その中で正解ルートは1つだけで間違ったルートを通るとやり直しさせられます。 エンディング後は極めモード有り。


◇ システム

 SYSTEM3.5です。 画面モードはフルスクリーンの他に様々なウインドウサイズを選択できるようになっています。 操作性に関しては特別気になったところはなく、メッセージスキップはたぶんあったと思いますけど1度も使用しなかった。

 セーブやロードはステージ合間の休憩時に計14ヶ所まで登録できる他、戦闘画面でも中断する事でそれまでの状態を保存できるようになっていました (再開すると消えるのでファイルを待避させておくと安心)。


◇ グラフィック

 キャラクターデザインは「かれん」さん。キャラは皆可愛くって良い感じです。 CGはちょっと配色が派手な感じがしましたが、256色とは思えないほど奇麗な出来で満足しています。 ただヒロイン数の割に枚数が48枚とちょっと少ないのが残念。
 CGモードはステージ合間での宿屋のメニューから入る事ができます。


◇ サウンド

 BGMはCD-DA再生で全8曲です。ちょっと少ない感じがしますね。 個人的には最終ステージあたりで盛り上がる曲とかを希望したいところ。 お気に入りの曲とかは無かったですが、ゲーム終了して暫らくはステージの曲が耳に残ってたりしました。
 音楽モードは一度エンディングを迎えた後にアリスの館に追加されます。


◇ 感想まとめ

 このゲーム、なかなか手強くて舐めてかかると結構ゲームオーバー食らいますね。 4、5ステージ目あたりまでが鬼門で、それ以降はコツが掴めるので比較的スムーズに進むと思います。 実際私は発売直後に4ステージ目で挫折しましたが、1年半ほど経った頃に再チャレンジして何とかエンディングを見れました。

 ゲーム内容の方はストーリー性皆無。ただひたすら“帰る”だけ(笑)。 各ステージクリア後もおめでとうの壁紙が表示されるだけで、イベントらしきものは全く無し。 18禁ゲームですが女の子モンスターやバットエンドCG等で18禁な描写があるだけで、主人公がヒロイン達にHするような事もなく、可愛いヒロイン達につられてエロ方面に期待してやると思いっきり裏切られると思います…。

 バトルステージの方は最初こそ難易度の高さに挫折しましたけど、コツを掴んでしまえば絶妙なゲームバランスで成り立っているのがわかり、例えゲームオーバーになっても「次こそは」という気にさせれれました。 後に出た『零式』や他のゲームでも言える事ですが、アリスはこの辺りの作りが非常に上手いですね。 もしこれで難易度が低かったら正直言って駄作だったと思います。

 とは言え、やっぱりアリスにはストーリー性にも期待したいので個人的満足度は低め。 18禁としては期待せず、純粋にタクティカルゲームとして遊ぶ分には廉価版も出ていることだし暇つぶしにやってみるのも良いかも。


私的満足度: ★★★★★ ☆☆☆☆☆

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