Rascal・改 − Game Impression
[メニュー枠OFF]

RanceY -ゼス崩壊-
発売日:2004.08.27 / AliceSoft
 全CG埋めてコンプリート。最後はなんか皆妙にあっさりしてちょっと拍子抜けしましたけどランスらしいとも言えるかな。

 今回の舞台は魔法王国ゼス。魔法使い以外は人間扱いされていない国で、戦士であるランスも例外なく迫害されるが、めげずにレジスタンス組織に身を置いてゼス国内の美女を食う為に奔走する話です(笑)。 物語は中盤からまさにゼス崩壊という展開になり、なかなかに盛り上がってスケール的にも満足いくものでした。

 物語の本筋や全く別のサブイベント的な話などは全てプレイヤーがプレイしたいイベントを選択できるようになっていて、各イベントの舞台となるダンジョンも比較的自由に出入り可能なので、自分のペースでプレイできる仕様になっているのは非常に有難かった。 シナリオとしては同メーカーの『闘神都市II』なんかと比べちゃうと明らかにインパクト不足で見劣りしますけど、個人的には真っ直ぐで捻りがないストーリー展開も今回に限ってはテンポ良く進んだこともあってマイナス評価にはならなかったです。
 ゲームバランスも挑戦モードを除けば非常に良く、このあたりは流石という感じ。

 キャラはシリーズお馴染みのヤツから今回初登場のキャラまで多数登場しますが、ランスシリーズのキャラってどれも特徴というか個性があって一度登場したら不思議と愛着が沸くんですよね。 それだけキャラが立っていて印象深いと言うことなんでしょうが、これって並のクリエイターでは出来ないことなんじゃないかなぁと思います。 今回初登場だったキャラも今後このシリーズで再登場させていって欲しいものです。

 ダンジョン探索は3Dになり、なかなか臨場感があって良い感じです。 戦闘シーンのほうは従来(3・4)のタクティカルバトルと異なりコマンド選択型になってますが、個人的にはこっちの方が馴染みやすくて良いかな。

 エロシーンは回数こそ多いですが、音声なしに加え尺も短めなので正直言って実用できそうなのはほとんど無いですね。ランスのノリなんかも含めて楽しめれば勝ち組でしょう。

 お気に入りキャラは今回初登場のカロリアかな…。補欠に回せるキャラではセスナも結構気に入ってたりしますけど(序盤の戦闘では意外と使えたし「うぃ」とか「おぉぅ」とかボケた口調も好きだし)。

 そんな訳でエロゲRPGとしては間違いなくトップクラスの出来なのですが、一応シリーズ物だし、ランスの言動がいわゆる萌えエロマンセー的なプレイヤーにはちょっととっつき難いかも知れないですね。 でも『大悪司』の悪司と違ってランスの場合は「全ての美女はオレの物」的なとこがあって他の男に触れさせるのを嫌うので悪司よりは馴染みやすいんじゃないかな。意外とフェミニストだし(笑)。

 総プレイ時間は恐らく60時間以上かかったと思いますが、プレイ時間に見合うだけの面白さはありました。

私的満足度: ★★★★★ ★★★★☆

Copyright(c) 2007 SHEO