戦巫女 -Vestal virgin- |
発売日:1997.10.07 / ALICE SOFT |
◇ あらすじ
「怪物(けもの)」と呼ばれる化け物達を狩ることを生業としている主人公「皇 志狼(すめらぎ しろう)」。
彼は両親を殺した怪物を探し求め、とある晩についに仇敵である「奴」を追いつめることに成功する。
追いつめられた「奴」はとある神社に逃げ込み、後を追いかけた志狼はその神社の巫女「飛鳥 ちとせ」を庇ったことで重傷を負ってしまう。
自身の力を少女に送り込み、何とか「奴」を追い返したものの、志狼は化物狩りとしての能力を失ってしまった。
そんな志狼に代わり、ちとせは化物と戦うことを決意するのだった。
◇ ゲーム概要
ゲームの流れとしては、一週間の終わり(日曜日)に翌週の修行スケジュールを組み、それを翌日から消化していくことで進んで行きます。修行の項目は最初は限られたものしかありませんが、志狼が散策をすることで色々な事が修行に組み込まれて行く仕組み。
一応修行の成果には成功と失敗があり、当然成功した方が上昇するパラメータの値が多いので、修行項目の組み合わせや「ちとせ」の疲労度を気にしながら効率の良いスケジュールを立てていく必要があります。
それとこのゲームは修行だけでなく、幾つかのイベントが存在します。
イベントの種類として、ある時期になると強制的に発生するイベント、選択肢や修行内容などで一定の条件を満たした時に発生するイベント、 そして主人公が場所を移動することによって発生するイベント等。
それらのイベントや修行をこなしつつ1年の歳月が過ぎる頃、いよいよ「奴」との対決となります。
◇ システム
SYSTEM3.5です。
セーブファイルが3ヶ所しか無く、しかもロードをするには一旦タイトル画面まで戻らないとならないのが不親切に感じます。
それとこのゲームはCD-ROM2枚組ですが、一度インストールしてしまえばゲーム中にCDの入れ替えは不要(当時はゲーム中にCD入れ替えを行うものが結構あったのです)。おまけはCGモードとアリスの館があります。
◇ グラフィック
原画は「むつみまさと」さん。CGの出来はさすがと言うべきでしょうか。
特にイベントCGなどは凄く綺麗に描かれてて大満足です。
◇ サウンド
CD-DAです。しっとりとした雰囲気の曲がとても良い味出してます。
戦闘シーンなどはShadeさんらしいノリの良い曲で結構お気に入り。
音楽モードはありませんでした…残念。
ちなみにアリスソフト初の音声有りゲームということですが…声優さんの演技のほうは期待しない方が吉です。
◇ 感想まとめ
ゲームとしては比較的簡単な部類に入ると思います。
基本的に普通にプレイしていれば最後の敵は楽に倒せるし、ちとせとのハッピーエンドも結構すんなり見れるのではないでしょうか。
期間的に一年間と長めのため、首尾よくイベントに遭遇しないとゲーム自体が簡単なだけに結構中だるみを感じてしまいますね。
せめてもう少しイベントが欲しかったなぁと言ったところ。
まぁイベント単体としては綺麗なCG効果もあってまずまず…かな。
特に正月に、ちとせが神楽を舞うイベントは巫女属性持ちとしては満足致しました(笑)。
修行中のグラフィックも可愛くってマル。
プレイ時間は4〜5時間といった所ですので時間が空いた時に一気にプレイする方が良いかもしれませんね。
私自身はゲームとして結構楽しめました。
あ、それとこのゲームは18禁じゃありません。念のため。
私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆
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