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HUSHABY BABY
発売日:1999.09.30 / ALICE SOFT

◇ あらすじ

 −−日羽(ひわ)。
 大学の1年後輩で、去年から付き合いだした俺の彼女。 2年目の夏休みがくる前に、彼女は事故で死んでしまった。 なんだか信じられないまま休みも終わり、もうすぐ四十九日がやってくる。 そこへ、当の彼女が現れた!
「あたし…もうすぐ地上とお別れやん。その前に、死ぬほどやり倒そ!」


 (アリスユーザークラブ会報より抜粋)


◇ ゲーム概要

 アリスソフトのユーザークラブ会員にのみ通信販売で入手できるソフトです。 ゲーム構成はシナリオ1本道の紙芝居ソフト…と謳ってるそのまんまで、幽霊として現れた彼女と四十九日までの残された5日間をエッチ三昧で過ごしていくだけのお話。 選択肢はエロシーン分岐のみとなっています。

 ちょっと変わったところでは主人公達の会話を関西弁にするか標準語にするかを指定する事が可能になってます。 ちなみにデフォルトでは関西弁。


◇ システム

 おなじみのSystem3.6で動作しているので細かい説明は省きます。 画面の変更やメッセージスキップの方法など一通りの機能はついていて操作方法も従来版と変化ありません。

 セーブはストーリが進めば勝手に保存されていき、一度見たイベントはロードによって好きなイベントの最初からはじめる事が可能です。 その他、主人公や恋人の名前はプレイヤーが好きな名前に変更できるようになってました。


◇ グラフィック

 原画は「えびちり」さん。 登場キャラはヒロインの日羽のみなので、彼女が気に入れば何も問題は無いと思います。 個人的には特に不満は無い…と言った感じでした。

 CG枚数はゲームボリュームを考慮すれば及第点かな。 質も悪くないですね。 一度エンディングを迎えることでトップメニューにCGモードが追加されます。


◇ サウンド

 MIDIの全6曲。 これもCG同様にボリュームを考慮すれば十分でしょう。 曲の方も個人的に悪くはないと思いましたが、できればCD-DAで収録して欲しかったです。
 音楽モードも一度エンディングを迎えればトップメニューに追加されます(Shadeさんの解説つき)。


◇ 感想まとめ

 ヒロインが幽霊という事を除けば、割と平凡な“性活”が展開していきます。 ラストで何か大ドンデン返しが起きると信じて疑わなかったのですが、何の捻りもなく終わってしまい「これって日羽とのエロ性活を綴っただけの『日羽ちゃん物語』?」と感じてしまいます。

 雰囲気的には暗い展開にはならず、ひたすら明るく楽しんでHする展開のみ。 エロシーンの方は頑張っていると思いますが…音声が無いのでやはり幾分物足りないです。

 プレイ時間は30分ほど。 どんなにテキストをゆっくり読み進めても1時間もあれば終わるし、内容的にも特に印象に残るものが無いので2800円でもかなり割高感を感じてしまいました。 なにせ個人的に一番楽しめたのが「スタッフルーム」でしたから(苦笑)。

 アリスの公式サイトでは「音楽CDを手にするような気分でお部屋に招いて下さい。」とありましたが、せめてBGMをCD-DAで収録してくれれば、それも可能だったのに惜しいです。 やっぱりこれはアリスCDなどの1コンテンツとして収録すべき内容じゃないかなぁと言うのが正直なところですね。


私的満足度: ★★★★☆ ☆☆☆☆☆

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