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超昂天使エスカレイヤー -Beat Angel Escalayer-
発売日:2002.08.02 / ALICE SOFT
 CG抜けはありますがエンディングは全て補完したと思うのでとりあえず終了。 所要時間は1stプレイで約5時間(但しBadEnd)、トータルで約15〜16時間ほどでした。

 主人公「柳瀬恭平」の住む閂市が宇宙からの侵略軍団ダイラストの脅威に曝されるが正義のヒロイン「エスカレイヤー」が現れダイラストに戦いを挑むことになった。 そして主人公は偶然にもエスカレイヤーの正体が隣に住む幼馴染の「高円寺沙由香」であることを知ってしまい彼女に協力していくことになる。 その内容とは沙由香を性的に興奮させ体内のDDD(ドキドキダイナモ)によって活動エネルギーをチャージさせること。 ダイラストを倒すその日まで主人公はHと戦いの日々を送ることになるのだった…というあらすじ。


 メーカーのジャンルでは調教+ADVとなってますが育成SLGっぽいゲームです。 一日のうち午前と午後にそれぞれHか能力アップを行い、その合間に敵との戦闘やイベントが発生していく仕組み。 期間は約一ヶ月ですけど途中で固定イベントの強制バトルがいくつか発生し、敗北するとゲームオーバーとなるのでこれら固定イベントまでにある程度強くなっていなければならない…というアリスらしい詰めプレイ要素も健在なので難易度はそれなりに高め。 ただ一度ゲームオーバーになればイージーモードでプレイする事が可能なので途中で投げ出すほどのものではありません。 エンディングはクリアカウントに含まれるものが6種類、Bad系エンドが3種類の計9種類。


 物語展開はHと戦いを繰り返しながらダイラスト侵略軍を壊滅させるだけという非常に理解しやすい(言い換えれば単純な)内容です。 敵幹部同士の確執とか正体などいくつか伏線らしきものもありますけど、そのほとんどは想定の範囲内。 ただ一点だけ…鬼畜Trueルートでの主人公の行動はちょっと予想外で驚きました。 まさか「沙由香の親父を銃で撃ち殺す」とは流石に思わなかったですわ。 エピローグでのエスカレイヤーの変貌っぷりもグッド(笑)。

 とまぁ個人的には一部の展開が予想外ではありましたがこのゲームの見所はあくまでエネルギーチャージを名目とした豊富なエロシーンと敵との戦闘に敗北した後に発生する陵辱シーンにあると思います。 要するに変身ヒロイン物という素材に対するエロ要素の取り入れ方…というかヒロインのいぢり方が上手いのです。

 チャージを目的とした「どきどきH」は通常モード・純愛モード・鬼畜モードの3つに大別されていて通常を除いた2つは日常会話の選択肢によってチャージHの成功率が変化します。 つまり沙由香に素っ気無い対応をしてると鬼畜モードの成功率が上がり、意見に同意したり気遣ったりすると純愛モードに入り易くなる訳です。

 んで、個人的に評価してるのは実は鬼畜モードのエロだったりします。 この鬼畜モードでは沙由香にコスプレさせてカメコ達に提供したり医者を誘惑させたり浮浪者に輪姦させたり…とまぁ主人公以外の野郎共に好き勝手に蹂躙される展開が多いのですけど、沙由香自身の少々野暮ったい外見とM気質なキャラ設定に合っていて良い感じでした。 ヒロインが主人公以外とHするのを嫌う人にとってはキツい展開と思いますけど痛々しい描写は少なく、ほとんどのシーンでは最終的に感じるようになるので私的には無問題。 欲を言えばもう少し羞恥系の描写が欲しかったかですけどね。

 逆に純愛モードのほうは主人公がツンデレというか捻くれた性格をしてるのでなんとなく淡々とエロ行為に及んでる感じがして個人的には今ひとつ燃えませんでした。 まぁ鬼畜方面ではこの主人公の淡々とした態度が良い方向に向いていた訳ですけど。 でも何よりも私が沙由香に魅力を感じなかった…というのが純愛系に嵌れなかった一番の原因だったと思います。 もうちょっとヒロインの魅力を引き出す方面で頑張って欲しかった。
 それと「どきどきH」では沙由香とのエロシーンがメインとなるためエスカレイヤーでのエロがほとんど無かった(鬼畜・純愛それぞれ一種類ずつしかなかった)のも微妙に不満。

 戦闘敗北後の陵辱シーンのほうはいわゆる陵辱シーンなのですが、敵キャラが怪人ということでそれぞれの特性を活かした行為をしていて良い感じでしたよ。 「どきどきH」とは違ってエスカレイヤーの方が犯られてるし嫌がる反応もなかなかそそるモノがありました。 正直、戦闘に負けるたびに「今度はどんな展開で犯られるんだろう」とワクテカしてしまったくらいです。 中でもウエーブフラストの「新姦あります」が個人的にお気に入り。


 メインヒロイン以外ではサポートアンドロイド「マドカ」と隣家の未亡人「霧谷遼子」に個別ルートがあり2回前後のエロシーンが発生します。 無表情なマドカが主人公を意識し始めてからの仕草はなかなか萌えるものがあり、展開も悪くなかったんじゃないかなと思います。


 エロシーン数は「どきどきH」の通常モードが10種、純愛モードが6種、鬼畜モードが7種、戦闘後の陵辱が16種でそれぞれ1〜3回のパターン違いのシーンが存在します。 尺は全体的に短めですがアリスでは珍しく女性キャラフルボイスですし実用性はそれなりにあるのではないかと思います。


 システムまわりは2002年のゲームということもあり機能的に充実してるとは言い難いですね。 中でもメッセージログ閲覧機能が未実装というのが思った以上にストレスでした。
 CGは枚数的に十分かな。おにぎりくんの描く絵が好きなら問題ないかと。 BGMのほうは特定の戦闘シーンで再生される「夜よりも長き牙」がお気に入り。 主題歌の「Over Beat」は原曲より先にアリコレ7に収録されてたアレンジ版を聴いてしまい、そちらの印象の方が強いのでちょっと違和感がありました。


 プレイ前は個人的に苦手な変身ヒロイン物ということでノリに付いて行けるかどうかが不安だったのですが、この手のノリも含めたストーリー方面は軽く流しても問題ないレベルでありながら変身ヒロイン物という素材を上手くエロに絡めていて予想以上に楽しめたのは嬉しい誤算でした。 あとはヒロインに魅力を感じることが出来れば良かったんですけど…このあたりはシリーズ続編ものに期待でしょうかね。


キャラ別雑感は省略。

お気に入り順は
 マドカ > エスカレイヤー > 遼子 > 沙由香


私的満足度: ★★★★★ ★+☆☆☆☆

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