ママトト 〜a record of war〜 |
発売日:1999.07.01 / ALICE SOFT |
◇ あらすじ
世は戦乱の真っ只中。
とある大陸のいくつかの国が「移動型要塞」を駆使して覇権を競っていた。
そんな状況の中に「ママトト」というたった一基の移動要塞のみの国がある。
大国の攻撃に対し、その機動力を生かして逃げ回るばかりだったママトトだが、その国の若き天才「ナナス」によって開発された戦闘システムにより一気に反撃に転じ、念願の大陸制覇を目指すことになる。
◇ ゲーム概要
という訳で(?)、プレイヤーはママトトという小国家の王子であり将軍でもある「ナナス(純愛モード)」とママトト国王「カカロ(鬼畜モード)」になり大陸制覇を目指すSRPG+ADV。
もっともメインで展開するのはナナスですけどね。
ゲームは全20章の構成になっていて、章の最初にイベント〜戦闘があり、その後「内政」→「ADVモード」で一つの章が終了です。
戦闘は『DALK』に近いかな?
内政はキッズプラントという…いわゆる戦闘用ユニット製造工場を建設したり、武器を生産したりします。
そして最後のADVモードによって女の子との仲が進展し、エンディングにも影響してくる…といった感じでしょうか。
難易度は低めですが、時間は結構かかるゲームです。
◇ システム
ゲームのボリュームの割にフルインストールでも100MBちょっとなので有り難い。
お馴染みSystem3.6なので細かい点は省きます(手抜き)。
セーブは戦闘の合間や内政、ADVモードの最初で20ヶ所まで登録可能。
ロードは比較的いつでもできるような感じでした。
その他、戦闘画面でも中断する事でそれまでの状態を保存し、タイトル画面より再開する事ができます。
ちなみに付属のアリスCDはバージョンが1.02にアップしていました。
◇ グラフィック
メイン原画は「MIN−NARAKEN」さん。
他にゲーム本編とはあまり関係ないようなおまけCGで「おにぎりくん」や「ちょも山」さんの絵もあります。
キャラクターデザイン、CGの質ともに満足度は高め。
けどキャラのフェイスウインドウで表情の変化が無いのがちょっと残念かな。
CGモードはタイトルからではなく、内政コマンドの中にありました。
◇ サウンド
CD-DA再生の全20曲。
良い感じにゲームを盛り上げてくれて文句無しの出来です。
中でも攻撃方の戦闘でかかる「Running to the straight」はShadeさんらしいノリの良い曲でお気に入り。
音楽モードもCGモード同様に内政コマンドの中にありますが、こちらは一度エンディングを見た後じゃないと入れません。
◇ 感想まとめ
ゲームデザインが『DALK』や『かえるにょ』の「ぷりん」さんということもあり、やはりこの二つのゲームとイメージが重なるような感じがしました。
SRPGとしては難易度が低いとも感じましたが、パズル的なプラント建設や二つのモードからなるADVモードなど、純粋に「ゲーム」としてはかなり楽しめたと思います。
『かえるにょ』で感じたストーリー性の低さですが、今回は相対的に改善されているものの、全体のストーリーは何の捻りもなく、やはりまだ少し物足りないです。
それと各章毎に強制的に話が進み、プレイヤーの自由度が低いのも意外な感じがしてちょっと残念。
キャラクターに関しては他のアリスゲームで登場するキャラが結構いますが、ママトトでは何の関連性もなさそうなので今までのアリスゲームをプレイしてなくても問題なし。
ヒロインは9人いて、それぞれにエンドがあります。
各ヒロインのシナリオはアリスっぽいともお約束っぽいとも取れるかな。
私はカカロ親父がわりと良い味をだしていたので展開的には楽しめましたが、客観的には鬼畜と純愛のどちらも中途半端と言えるかも知れません。
あと、このゲームではエンドやCG補完のためには繰り返しプレイを必要としますが、難易度の低さや自由度の無さから正直言って2nd以降は少々苦痛に感じました。
難易度が選択できたり、クリア時のレベルを継承させたりして、やり込めばやり込むほど得をするような作りだったら良かったのにと思います。
オススメ対象はSRPG好きの方はもちろんですが、ADVや恋愛、又は調教SLGばかりで飽きてきた方にはいい気分転換になると思います。
私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆
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