お嬢様をいいなりにするゲーム |
発売日:2007-10-05 / ALICE SOFT |
全CGと回想を補完したので終了。
所要時間は1stプレイで約4時間、コンプまでは約7時間くらいでしょうか。
なんかあっという間に終わってしまいました。
三年前に両親を亡くしてから主人公「村田和也」と妹「千果」は諏訪家の御前様より生活保護を受けていた。
援助を受ける条件として主人公は御前様の孫娘「諏訪エミリ」の身の回りの世話をすることになったが、世間知らずで我侭なエミリの道具として過ごすうちに主人公は欲やストレスを溜め込んでいき本人の気付かぬうちに限界に達しようとしていた。
そんな折に妹の千果が主人公の元を訪れ、溜め込んだ欲を使った不思議な「ゲーム」を提案するのだった…というあらすじ。
ちょっと変わったカードゲーム+ADV。
平日は毎朝カードゲームを行い、その後ヒロインキャラ達に対する“お願い”の考案と実践を繰り返していく流れ。
ヒロインはエミリの他に教師の「鷲塚理恵子」と後輩の「来島梢」を含めた三人。
ゲーム期間は62日で、その間にエミリの特定イベントを見ることができればハッピーエンドを迎えられるようになってました。
更に1プレイで他ヒロイン達の全ての“お願い”を見ることでハーレムエンドに到達可能。
ちなみにエミリ以外のヒロインには個別エンドが存在しません。
難易度は通常のエンドやイベントシーンの補完は簡単ですが、ハーレムエンドを見るにはイベントを見る順番などを考慮する必要があるので少々苦労するかも知れません。
一番の特徴になるカードゲームはトランプの1〜4のうち、提示されたカードより大きいか小さいかそれとも同じ数字かを予想する…という至極単純なもの。
ゲームに勝てば“お願い”を実践するのに必要な欲望ポイントが取得できる仕組みなので負け続けるとイベント進行に支障をきたします。
なので負けたときは思わずリロードしたくなってしまうのですが、このゲームはロードするとボーナスポイントというのがクリアされてしまい、非ロード時と比べて取得する欲望ポイントが少なくなってしまうペナルティがあるのです。
このあたりは賛否ありそうですが個人的には一週間のうちに2回までの負けなら気にせず続行したほうが時間的にもポイント的にも効率が良いと感じましたし、こういう仕様もアリかな…とは思います。
しかし残念ながらやってて「楽しい」と感じられるものでは無いんですよね。
なにせ戦略的な駆け引きが無く、ほとんどギャンブルですから。
んでギャンブルとして見た場合も勝利時の配当に対する満足感が低いので嵌る要素も無い…と。
せめて配当金にあたる欲望ポイントが100で頭打ちではなく、いくらでも溜められるようにして欲しかった。
話の流れとしてはヒロイン達それぞれが他言されたら困る“弱み”を主人公に知られてしまい、その主人公が提案する“お願い”を脅迫だと思い込んで言いなりになる…というもの。
主人公は脅迫を自覚していないとはいえナチュラルに鬼畜なので要求する内容は脅迫物と大差なく、自分の要求をあっさりと受け入れてくれるヒロイン達に対して次第にエスカレートしていきます。
梢の目隠し放置プレイなどは梢の方はビビリまくっているのに主人公はその様子を見て普通に楽しんでいますからねぇ…真性のSだわ。
なんとなく『DALK外伝』のマーティス様を思い出した。
ヒロインへの要求コマンドは先ず「支配」「肉欲」「嗜虐」といったパラメータを使って考案することで追加され、それを欲望ポイントを使って実行していくことになります。
パラメータはそれぞれヒロインに対応していて、例えば支配を増やすにはエミリのコマンドを実行すれば良いのですが、コマンドを考案するには肉欲や嗜虐といった他パラメータが必要になってくるので、ある程度はコマンドとパラメータの駆け引きが必要になってきます。
まぁ全ヒロインをほぼ均等に相手していけば良いので難しく考える必要は無いですし、バランスの面でもストレスは感じませんでした。
エロシーンは要求コマンドと対になってます。
序盤は愛撫・フェラ・普通に挿入といったソフト路線ですが、中盤以降はアナルやヒロインの羞恥心を刺激するプレイが増え、その内容も個人的にツボに嵌ったものが多くて満足度は高め。
SMやスカなどが無いのも有難かった。
逆にそっち系が好きな人には物足りないと思いますけど。
ただフィニッシュがほとんど外出しだったのが中出し派の自分には不満だった。
かと言って汁の量も(エロゲとしては)それほど多くないのでぶっかけ好きな人にとっても微妙かも。
それと一応ハーレムエンドのときに4Pシーンがありますけど相手にしてるのはエミリだけだし回数も一回だけなので、多人数プレイには期待しないほうが吉。
尺はそれほど長くはありませんが、声優さんの演技は申し分なく、シチュエーションと合わせて個人的に使えるシーンが多かったので実用性は高めでした。
お気に入りはエミリの通常フェラ・体操服・校内放送・ソープ・青姦、それと梢の目隠し・屋上バック・ハメ撮り・同人イベント2つ。
理恵子先生は要らない子。
まとめ。
お嬢様をはじめ、それなりにキャラの立っているヒロイン達に“お願い”と称してエロい要求をしまくる展開もエロの内容もツボにはまって抜きゲーとしては結構楽しめました。
ただし現状だとこのゲームの特徴であるカードゲームに嵌る要素がなく、身も蓋もない言い方をしてしまうと「障害物」にしかなってないのが足を引っ張る格好になってしまった感じです。
ミニゲームを入れること自体は良いのですが、もう一工夫欲しかったですね。
以下、ヒロイン毎の雑感。
諏訪エミリ
世間知らずで我侭なお嬢様。
おしっこを漏らしたのを見られて弱みを握られたと思い込む。
でもその後に主人公に要求される内容のほうがよっぽど恥ずかしいと思うのですけどね(笑)。
主人公に対して最初から最後まで尊大な態度が変わらず、いわゆるデレ期がないのが最近のエロゲでは珍しいかも。
個人的に態度はそのままで良いので主人公のエロ行為を待ち焦がれる描写をもっと用意して欲しかったですね。
鷲塚理恵子
ややおっとり系のメガネ教師。
元彼とのハメ撮り写真を主人公に見られて弱みを握られたと思い込む。
エロはそれなりに良かったけど元彼の名前が主人公と同じとか主人公の最初の相手だとか、そのくらいしか印象がない。
追加イベントでメガネを取ったらハニーキングに怒られた(笑)。
来島梢
内気系の後輩で同人誌作家。
エロ同人誌を書いてることを主人公に知られてしまい弱みを握られたと思い込む。
初期印象では全く期待してなかったキャラでしたけど、主人公に対する怯えっぷりがなかなか良くってエミリと並ぶお気に入りキャラになりました。
このキャラもエロ行為にはまっていく描写がもっと欲しかった。
村田千果
有名校で寮生活をしてるはずの主人公の妹。
主人公に欲望を使ったゲームを提案する以外は全くの謎キャラ。
なんか人間ですら無さそうなんですが結局正体が判明することもなく終了してしまいました。
エロシーン付きで追加シナリオを配布してくれないでしょうかね。
お気に入り順は
エミリ > 梢 > 理恵子
私的満足度: ★★★★★ ★☆☆☆☆
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