| だぶる先生らいふっ |
| 発売日：2007.06.29 / ALICE SOFT |
全CGと回想を埋めてコンプ。
所要時間は1stプレイで5時間強、コンプまでは11時間くらいでしょうか。
親の転勤で一人暮らしをすることになった主人公「十条要」。
ところが不動産屋の手違いで入居する筈の部屋が満室になってしまい、先に入居していた二人のお姉さん「十宮夏姫」「黒崎時雨」らと条件付きで同居生活を送ることになるのだった…というあらすじ。
『しまいま』『よくばりサボテン』に続くアリスの廉価学園ADVシリーズ第三弾。
過去二作と同様に選択肢のフラグによってルート分岐する仕様。
ヒロインはメインとなる二人のお姉さんの他に学園の先輩と後輩が加わった計４人。
エンディングは各ヒロイン毎の個別エンドに加えてお姉さんズの二股エンドとハーレムエンドを加えた計６種類。
ただメインの二人に比べて他の二人は登場頻度もイベント数も少なめ。
難易度はメイン以外の分岐条件が分かり難くてちょっと高めかも。
一応オフィシャルサイトにヒントが掲載されているのでそれ見れば何とかなるとは思いますけど。
話の展開は同居することになったお姉さん達が主人公のクラスの臨時教師と教育実習生として赴任し、最初は純情な主人公をからかっていたのが次第に本気になっていってしまうラブコメ物。
んで以前から主人公に好意を抱いていたサブヒロイン二人も交えて恋の鞘当てバトルが発生しまくる…という前二作と同様に主人公もてまくりな流れになってました。
当の主人公は真面目で思いやりのある優等生タイプのキャラで隠れファンも多数居るけどセオリー通り恋愛ごとには異様に鈍い。
でも堅物では無く周囲の変態キャラ達が起こす騒動に巻き込まれたり、ツッコミ役として外せない役割も担っているし、エロい誘惑にも何だかんだで応じてくれる非常に空気の読める主人公だったと思います。
ゲーム中に一度たりとも私（プレイヤー）が白けることなく心地よくプレイできたのはこの空気の読める主人公のおかげと言っても良いくらい。
アリスのゲームはホント良い主人公が多くて助かりますよ。
もちろん主人公だけでなく、他の登場キャラ達もよく立っていました。
前シリーズ同様にヒロイン達は主人公とのイベントの後にヒロイン視点にザッピングすることがあり、心情の変化や主人公に対する独白を描いてくれるのですが、これがまた中々の破壊力があるんですよ。
特に大雑把な振る舞いをしている夏姫が自室で顔を赤らめながら悶えてる場面は年上属性の無い私でも色々とヤバかった。
ヒロインだけでなくサブキャラである「一二三」の破天荒な言動やクラスメイト達の濃い会話なんかも作中の良いアクセントになっていたと思います。
エロシーンはメインの二人が10回前後、サブの二人が2回ほど、3Pが二種類、5Pが1回…とキャラによって差がありますね。
個人的にはサブヒロイン達のエロはもう少し欲しかったところですが値段を考慮すれば十分すぎるかも知れませんね。
シチュエーション的にはヒロイン側からのアプローチが多くて主人公が受け手に回る頻度が高いのですが、行為中に攻守逆転することもあって受けより攻めが好きな私には有難かった。
何気に入れ食い系だったりするし、最初は早漏だった主人公が回数を重ねる毎に持続力が増していくのも成長が伺えてグット。
CGはやっぱり使い回しが少し気になる事もありましたけどコスプレＨとか授業中に教卓の死角を利用しての手コキとかバリエーションはそれなりにありマンネリにならなかったのは高評価ポイントでした。
ただ一点だけ、回想モードでオート文章送りが利かなかったんですけどコレって私だけでしょうかね？
本編ではオートが利くのでもしバグなら修正ファイルを上げて欲しいです。
んで可能なら送り速度をもっと速めてくれると有難い(笑)。
※オート機能のバグは感想書いた二日後に修正ファイルが出ましたｗ
何はともあれこの価格でここまでのラブエロゲームを出してくれたメーカーとスタッフＧＪ。
ここまでやられるともう1000円くらい上乗せしても良いからサブヒロインのエロを増やして欲しかったという思いも抱いてしまいますが、このへんは言い出したらキリが無いので自重します。
コストパフォーマンスの点では過去の単体売り廉価版新作タイトルの中では1～2を争うくらい満足度の高いタイトルとなりました。
以下、ヒロイン別設定覚え書き（ネタバレあり）。
十宮 夏姫
教育実習生として主人公のクラスに赴任。
サバサバした性格で家の中では下着同然の格好で過ごしていてＨにも大らか。
でも恋愛ごとには初心というギャップがたまりません（ってアリスの館でライターさんも同じこと言ってますなｗ）。
過去に大失恋したが、その時に励ましてくれた友人達のおかげで何事も楽しむようなポジティブ思考になった。
個人的には顔を赤らめて「むー」としてる表情がかなりお気に入り。
それとどうでも良いけど私服時のフェイスCGが裸にしか見えない件について。
黒崎 時雨
臨時教師として主人公のクラスに赴任。
几帳面で愛想も無いが、故に恋愛感情を抱いた後は年齢不相応にハマる。
主人公とＨした後に職員室でニヤニヤしたり逆にヤキモチ焼いて周囲が近寄り難くなるほど不機嫌になったりと感情の制御も儘ならないほど恋愛下手。
夏姫と同様に見た目の性格とのギャップが魅力になってるキャラですかね。
でもあの容姿で27歳まで処女ってどんだけ身持ち堅いんだよ。
実家は温泉旅館で個別ルートでは突然実家に帰省した時雨を追って旅館まで尋ねる展開…ってなんか『ばりテン』の絢音を思い出したのは私だけでしょうか。
髪を下ろした時雨とのエロは無いのかと諦めかけてたところ最後にやってくれたので満足。
笹塚 都
執行部の後輩。
明るく真面目な性格で主人公と共に執行部の良心。
健気に主人公を想っていて四五七にも気付かれているが当の主人公は全く気付いてなく、そのネタで四五七に年中いぢられてる不憫な娘。
その性格故にゲーム中もあまり目立たず、初Ｈも四五七との3Pだし個別ルートも短いしでなんか気の毒なキャラでしたね。
せめて過去の回想とかで主人公を好きになった経緯とか語ってくれたらもう少し印象に残るキャラになったんじゃないかなぁ。
埴御 四五七
執行部の先輩。
双子の兄「一二三」とセットで破天荒な行動をするが学園に出資してる資産家の娘であり双子そろって天才なため周囲はさせるがままにしている。
双子揃って主人公を気に入っていて何かとちょっかいを掛けてくる。
実は天才なのは兄の方だけで四五七は元々病弱…ということが個別ルートで語られるが個人的にはこの設定は蛇足だったかなぁと感じてます。
インパクトはありましたけど唯我独尊系のキャラがＨのときとか主人公だけに素直になる…という展開も捨てがたい。
それと髪を下ろした状態でのエロも欲しかったですね。
お気に入り順は
夏姫 ＞ 四五七 ＞ 時雨 ＞ 都
私的満足度： ★★★★★ ★★＋☆☆☆
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