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鈴宮刑務娼館
発売日:2004.12.17 / ALICE SOFT
 全CGと回想を埋めてコンプ。 所要時間は1stプレイ約6時間、コンプまでは10時間くらい。

 増加する犯罪者の収容に公的機関だけでは追いつかず、民間が経営する私設刑務所が存在するようになった近未来。 安い労働力源として需要があった私設刑務所も次第に飽和状態になりどこも経営難に陥っていた。 主人公「剣菱雅人」も経営難に喘ぐ鈴宮刑務所の所員として勤務していたが、所長である未亡人「鈴宮蜜子」に想いを寄せる主人公は新たな収入源として囚人女性達を非合理に売春させる策を思い付くのだった…というあらすじ。


 選択肢によって進行するオーソドックスなADV。 女性キャラは5人いて、一応それぞれに個別エンドが存在しますけど、最終的に主人公と結ばれるのは二人だけ。 囚人の三人にはハッピーエンドの他にバッドエンドも存在します。 期間は9月下旬から10月下旬までの約一ヶ月。 選択肢などは判り易いものばかりなので難易度は低めでした。


 主人公は未亡人の蜜子以外に対しては女性として意識するような事はほとんど無く、クライアントの希望に沿うように調教したり口封じの為にたらしこむ展開がメイン。 まぁそれ自体はゲーム内容を考慮すれば徹底していて良いと思うのですが、主人公が惚れてる蜜子に対して個人的に全く魅力を感じなかったのが辛かった(苦笑)。 逆に主人公が鬱陶しく思ってる同僚の吉野川さゆりがめちゃくちゃ可愛く感じられてどうにかなってしまいそうでしたわ。 普段は凛としていて規則に忠実な彼女が主人公にたらし込まれて性格が反転してしまうくらいメロメロになってしまう様は下手なツンデレキャラなんぞ足元にも及ばないくらいの破壊力があり、私的には彼女の存在だけでプレイした甲斐がありました。

 話の展開としては売春業をなんとか軌道に乗せようと悪戦苦闘する様子なども描かれていましたけど、基本的には調教と売春によるエロシーンがメインの流れ。 調教シーンなどは男慣れしてないキャラを慣れさせるのが目的なので比較的ソフトでしたが、売春シーンはかなりハードな印象。
 三人の囚人それぞれにエロの方向性が異なり、フィストのような巨根を挿入されまくる瑞希、養父にアナルを責められる透子、SMプレイオンリーの麗華…とどれもこれもアブノーマル系なので人によっては結構引くかも。 逆にそういうプレイが好きな人はそれなりに満足できるシチュが多めかと思います。 SM系が苦手な私としては麗華あたりはかなりキツかったですけどね。
 更に囚人三人組に存在するバッドエンドの展開が強烈。 特に透子と麗華はCGとか直接描写は無かったものの、かなり残虐系な展開で正直引いた。 スナッフショーとか好きな人は狂喜ものかも知れませんけど私には無理。 でも瑞希に刺されるエンドは主人公のマヌケっぷりが結構好きかも(笑)。


 エロシーン数は囚人三人組は10回前後、所員組は6回前後と言ったところで数的にはまずまず。 尺もそれなりにあり、声優さんの演技も良好。 主人公に声はありませんが、売春シーンなどは男キャラにも声があるので臨場感というか寝取られ感はそれなりにありました。

 所員組の二人は基本的に主人公との和姦描写のみ。 囚人組との扱いの差が凄まじいですな(笑)。 個人的にメガネ未亡人はどーでも良い感じでしたけど、さゆりは普段の立ち絵などでは色気を感じない分、エロシーンでのギャップがかなり燃えましたよ。 初Hのときに羞恥の表情で主人公のベッドに横になってるCGを見たときはどうにかなってしまいそうでした(笑)。 ただ、さゆりは回想数6回のうち挿入ありのシーンは二つだけなので、このあたりで少々物足りなさを感じてしまったのが残念なところ。 特に二回目のシーンで前戯だけで終了してしまったときは思わず頭抱えて仰け反ってしまったよ…。 つか前戯終了直後に携帯鳴らした蜜子に対して殺意沸いた。


 鬼畜描写への耐性ありというのがプレイの際の最低条件になると思いますが、それさえクリア出来てれば豊富なエロシーン数とそれなりの実用性の高さでなかなかの良作なんじゃないかなと感じられました。 正直、個人的にはいくつかのシーンで引きましたけど、さゆりの可愛らしさで帳消しになり最終的な満足度は結構高めです。


キャラ別雑感は省略。

お気に入り順は
 さゆり >>>> 瑞希 > 透子 >> 麗華 > 蜜子


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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