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GALZOOアイランド
発売日:2005.12.09 / ALICE SOFT
 イベントはいくつか埋まってませんがCGは全て見れたので終了。 所要時間は1stプレイで20時間弱、全CG制覇までは40時間弱…と言ったところでした。 アリスの大作級としては短かめですね。

 魔物使い見習いである主人公「レオパルド・マーラ」は高名な師であるベスタル・バッチと間違えられ、イカ男爵の支配するイカパラダイスへと連れてこられてしまった。 今の主人公ではとても高位の女の子モンスター達を従えることは出来ないが、イカ男爵の花嫁候補として苦渋の日々を送る女の子モンスター達を目の当たりにし、主人公は彼女達をイカ男爵の手から解放すべく奮闘することになる…というあらすじ。


 ゲームは3Dダンジョン探索型のRPG。 探索できるステージは全部で9ヶ所+αで、各ステージに存在する女の子モンスター達(以下、女の子M)を従魔として従えていくことが主な目的となります。
 各ステージの攻略期間は約一週間。 1ステージあたり大体3〜4人(匹?)程度の女の子Mが存在し、最終的には30人(1stプレイでは27人まで)を従魔にすることが可能。 攻略期限を過ぎるとそのステージに居る女の子Mはイカ男爵の花嫁とされてしまってゲームオーバーとなります。 それ以外でも主人公の姉弟子にあたるエリナが途中からライバルとして参戦するので彼女に先を越されて女の子Mを獲られる展開もあるようです。

 アリスお得意の期限付きな詰めプレイを強いられるので、どうにもプレイを急かされている感が強くて落ち着かないのですが、実際にプレイしてみると割と余裕を持たせた日数に設定されているので難易度は低めに感じました。 少なくとも『大番長』の理不尽な期限設定に比べれば遥かにマシじゃないかと(苦笑)。
 ただ、ランダムで発生するイベントをこなさないと従魔にできない場合がいくつか存在したのが個人的に気になったところ。 例えば特定の敵キャラを倒した時のみ女の子Mの情報とフラグが取得できたり、中には出現自体がランダムになっている女の子Mも居たりして個人的にはちょっと理不尽に感じました。 時間制限が無いならそれも構わないのですけど、時間的制約がある上にランダム発生率も決して高くない…特に後者の出現自体がランダムエンカウントな女の子Mなんて(2ndプレイ以降のオマケキャラとは言え)あまりの遭遇率の低さにキレそうになりましたよ。 まぁ単に私の運が無いだけかも知れませんけどね。

 戦闘は敵/味方単位でのターン制。 基本的に敵キャラは1体で出現するのに対し、こちらの戦闘参加キャラは主人公を含めて4人。 ただ4人でタコ殴りにする訳ではなくて毎ターン誰か1人を攻撃要員として選択することになります。 各キャラには攻撃可能回数が設定されている上に長時間戦闘に加わると疲労していくので、このあたりの駆け引きが戦略的要素になるのかな。 個人的にはせっかく肉弾戦タイプや魔法使いタイプのキャラが居るのだから『ランス6』または『ぱすてるチャイム』のように前衛・後衛に分けてパーティバトルをしたかったです。

 ゲームバランスは…個人的にはヌルめに感じました。 後半に仲間になるキャラが強力すぎて主力キャラを決めずに適当に育てていてもサクサクと進んでしまう味気なさが少々物足りない。 一応色々なキャラを使いまわすことで各キャラの数少ない“見せ場”を発見できたりするので、こういったイベント探しの為に難易度を落としているのだと思いますけど…それでもやっぱり低すぎです。
 余談になりますが私はゲーム開始してしばらく女の子Mで攻撃できることに気付かず、ずっと主人公の「手加減攻撃」と「従魔超突撃」だけで進めていたのですけど…正直言ってこのくらいの方が個人的に丁度良い難易度になってましたよ(笑)。 ちなみにそのことに気付いたのは浜辺でした…。 いや〜なんか回復アイテムが追いつかないなぁと思ってたんですよね(^^;

 主人公は基本的に女の子M達から好かれまくりなので雰囲気的にほのぼの風味。 ショタ面とは言え、奥手で自信なさげな主人公がこれほどモテまくるのはひとえに「魔物使いだから」という実に解り易い理由故なのですが、従魔にした女の子M達への紳士的な気遣い方など人間的な魅力もあって特に違和感とか居心地の悪さは感じませんでした。
 女の子M達は最初から主人公に懐いてるキャラもいますけど、どちらかと言えばツンデレ率が非常に高くなっていて主人公に対して素直になれない言動などは属性持ちの人にはポイント高いんじゃないでしょうか(笑)。

 また、このゲームの目玉の一つでもある“転生”システムは個人的に結構気に入りました。 何と言っても気に入ったキャラのょぅι゛ょ姿が拝めるのが素晴らしい! お気に入りのキャラであればあるほどそのキャラを強くしたいと思うのが人情ですから、Hで中出し→転生→パワーアップの流れはキャラに対する思い入れ度が増してなかなか良さげと思います。

 ストーリー的には「イカ男爵が嫁候補を選出」→「主人公が嫁候補達を捕獲」という流れの繰り返し。 ぶっちゃけ単調なのですが、その過程でいくつかキツめのシーンが展開する事があるので拷問とか輪姦シーンが苦手な人はちょっと注意が必要かも。 もっとも個人的には主人公側のほのぼの展開だけ描かれてもまったりし過ぎだと思うし、こういったキツめの展開…特に浜辺でのクラーケンやラストのクラーケンのようなイベントをさらっと入れてしまうあたりがアリスソフトらしいとすら感じるので無問題。
 ただ、やるなら徹底的にやって欲しかったかな。 ネタバレになるので文字色変えますが、終盤のエリナなんて場合によっては寝取られ&孕ませな展開になるのに、それらの描写が全く描かれていないのはどう言う事かと小一時間(ry。 容量の問題で削ったか、アンチNTRや和姦スキーな方々に配慮したか、ラストで主人公がイカ男爵に同情するシーンで違和感無くす為かはわかりませんが、かつて『Only You』などで容赦無い寝取られを味わされた身としては「何を日和ってやがる」ってなもんですよ。 どうにも“どっちつかず”な中途半端さが惜しまれます。

 エロシーンは1キャラあたり1〜2パターンが存在します。 もっともそのうちの一つは羞恥プレイなど傍観するものがほとんどなので主人公が手を出すシーンは実質1パターンのみ。 基本的に発情が抑えられなくなった女の子Mが主人公を求める…という展開なので主人公はどちらかと言えば受けになりますね。
 使用CGは2枚と少なく、シーン自体も短いのですが、キャラ立てが良くって萌え度がわりと高めな上に声優さんの演技も良好でなかなか良かったと思います。 ほとんどのキャラが半脱ぎHなのもポイント高し。 それにRPGで長々としたエロシーンを描かれても、そのうち鬱陶しく感じるだろうから個人的には丁度良い感じの尺に収まっていたと感じましたですよ。 まぁ流石に実用性は低いと思いますけどね。

 まとめとしては一言で書くと「面白いんだけど物足りない」と言ったところでしょうかね。 キャラ立ての良さとテンポ良く進む展開が心地よく、プレイ中はかなり楽しめましたが、ラストからエピローグにかけての味気なさを始め、全体的な難易度の低さや、やや盛り上がりに欠ける展開などが気になり、終わってみると少々物足りなさを感じる内容だったように思えます。 挑戦迷宮やラスボスよりも強力なキャラの打倒など、やり込み要素はありますけど、もう少し本編エンドのバリエーションを増やしてレアアイテムなどの持ち越しなど引継ぎ要素なども充実させて欲しかった。


キャラ毎の雑感は数が多いので印象に残ったキャラだけ。


キャプテンバニラ
 主人公をイカパラダイスに連れてきた張本人。ツンデレキャラ。 他ヒロインと仲良くしてる様子を見てふて腐れる言動がなかなか良さげ。 戦闘では終盤まで肉弾戦キャラとして重宝しました。 どーでも良いがオウムは何処へ行ったんだろ? 個別エンドは専用CGあり。

クスシ
 アイテム調合、戦闘では回復要員としてゲーム中で一番重宝するキャラ。 キャプテンバニラとは対照的に落ち着いた物腰なのであまり印象に残るイベント等はなかった。

きゃんきゃん
 アリスゲーでは女の子M界のスライムと言えるくらいお馴染みのキャラ。 最初はこのキャラしかエロシーンが見れません。 愛玩動物的と言うか…とことん愛人気質なキャラという印象です。 戦闘よりもM探索が序盤では重宝しました。

やもりん
 茸無効スキルやハイキックなど、序盤から長く使えるキャラ。 上位互換にあたるキャラは結構いますが、私はやもりんメインがしばらく続きました。 ゲーム中ではオヤジは結局見つからないんでしょうかね。

メイドさん
 序盤は貴重な回復要員。 イベントでもお弁当10個を一気にくれたり46人の忠臣ハニーを倒した後に彼女を連れて倉之助に会いにいくとナイスなアイテムを3つくれたり…と至れり尽くせりなキャラでした(笑)。

スケッチ
 天然系でズレた会話がなかなか良さげ。 戦闘ではほとんど使いませんでしたが、偵察眼は使えるし、ラッキー犬絡みのイベントは経験値が美味しいので何度も連れ歩いた。

セクシーナイト
 ぶっちゃけバニラまでの繋ぎとしてしか使ってませんでしたが、身体に食い込む鎧がなかなかエロくて良いですな。 サルファとの3Pシーンはわりと印象に残ってます。

サワー
 黒い…。にゃごにゃご先生との会話と主人公との会話とのギャップがなかなか楽しめました。 黒色破壊光線取得後にラスボス戦に参加させることで「帝王サワー」エンドが見れます(バッドエンドだけど)。 なんか封印前はアニスとか魔人級の能力を有してそうですね。

山のサチ
 個人的に捕獲条件が一番難しく感じたキャラ。 …の割りにほとんど使い道が無かったなぁ。 茸無効はやもりんが居たし、色気ないし(名器とのことだけど)。

コンテ
 序盤で仲間になりますがランクAの女の子Mとのことで、かなり長く活躍する。 つかチョウアンコク強すぎ。 浮遊キャラなのでピラミッドやラストダンジョンでも重宝しました。

カメ子
 エロゲヒロインとしては珍しい目無しキャラ(笑)。 圧倒的な防御力が魅力ですが、それ以上に物理カウンターがなかなか使えました。 エロ方面では産卵やら封印解除やらで羞恥プレイ多し。

ちょーちん
 主人公を一度見逃したことで拷問を受けるはめになった不憫なキャラ。 仲間になった後もねこまたまたに提灯をいぢられたり、イマイチ使い道がなかったりとやっぱり不憫でした。 でも衣装がエロくて良いですな。何気に美乳だし、幼女の立ち絵も可愛い。

フローズン
 M探索は使えるけど、能力的にはちょっと中途半端なのでやっぱり使い道が無かった。 火山では火系モンスターに有効かと思ったら、早々にリタイヤしちゃったし(笑)。 ある程度強くなるとラストダンジョンの敵くらいなら一撃で屠れるけど存在感は薄い。

ねこまたまた
 攻撃時の「にぅ」というセリフがなんか可愛くって思わず使い続けてしまったキャラ。 ただ、よく行方不明になって戻ったときには戦力外になるのが悲しい。

ちゃぷちゃぷ
 水中移動スキル保持な上、攻撃も意外と強力で重宝したキャラ。 捕獲後に部屋へ入ったときの首吊りシーンは大ウケした。 コンテやデス子との合体技といい、ネガティブ思考キャラながらなかなか楽しいヤツでした。 問題は私がスク水属性もメガネ属性も持ってないことだな。

ズかっぱ
 酒呑みでカッパというのはやっぱりあのCMが元ネタなんでしょうかね。 回復要員で水中移動スキル保持なので、ちゃぷちゃぷとどっちをメインに据えるかでかなり迷いました。

海のサチ
 一応隠しキャラになるんでしょうか。全然隠れてない気もするけど(笑)。 おさかなソードが全くあたらないので即効補欠に回されたキャラでした。 一応全CGは見たけど。

へびさん
 S気質だけどナメクジが苦手で泣き叫ぶシーンも。 幼女のときはいぢめられキャラで何かとギャップが楽しいキャラ。 このキャラを連れて「霧の森」を歩くとスカイ目玉との戦闘が回避できます。 M探索持ちなのでかなり楽に経験値稼ぎができました。

言霊
 オマエはジャ○アンかよ…。というくらい捕獲時の歌声は凄かった。 一応ハミングをライバル視してるらしい(つか、なんでハミング出さないかな…)。 戦闘では対ハニー要員。あとは解除無効がイカ超人戦で役に立ちます。

まじしゃん
 委員長気質な上、典型的なツンデレキャラ。 顔を真っ赤にする立ち絵が可愛いすぎ。戦闘では白色破壊光線を覚えればかなり使えます。

とっこーちゃん
 巫女衣装キャラということで個人的な嗜好を突いているのですが、この時期に仲間になるにしては能力的にかなり見劣りするのが悲しい。 たまに隠密スプレーと同様の効果を発揮してくれるのですが、正直余計なお世話でした(苦笑)。

はりまおー
 今回一番の淫乱キャラ。幼女状態でも主人公誘惑しまくりでちょっと引いた。 戦闘では回復保有で攻撃でも麻痺させることもあり、使い勝手は良いのですが、この時点では回復キャラはあり余ってるから、あまり使いませんでした。

サルファ
 レズな暗殺者。意外とテレた立ち絵が可愛かったりしますな。 戦闘では一撃死のスキルがあるので補欠要員として末席に連れておくと結構役立ったりします(笑)。

バルキリー
 ランクSの女の子Mで、その戦闘能力はほとんどジョーカーと言えるくらいケタ外れでした。 力のポテトを10個も与えると無敵。 主人公への恋愛感情に戸惑う様やそれをバトルノートにからかわれるイベントはお気に入り。 拷問シーンは結構キツめでした。

バトルノート
 参謀系の女の子M。今回の私的最萌えキャラでした。 普段はクールなのにエロシーンではピンク系の下着をはじめ、意外性があってエロ可愛いかったし、主人公のベッドにYシャツ姿で潜り込むイベントはかなりききましたよ。 戦闘での戦術指示もかなり使えた。

雷太鼓
 フンドシキャラ(笑)。 割と序盤から登場しますが、頑張って勝っても流れが変わらないのがイマイチ不満でした。 戦闘では対ボス要員としてメタルラインが重宝します。

神風
 2ndプレイ以降でランダム遭遇。 いきなり岬で遭遇したときは焦りました。 ただ、出現率低すぎ。結局仲間にできたのはラストダンジョン内でしたしね。

デス子
 死神。2ndプレイ以降でランダム遭遇。 スケッチと似たようなズレまくった会話がなかなかよさげです。 見た目も小柄で可愛いし、2nd以降の追加キャラでは一番お気に入り。 なんで転生ができないんだよぅ。

髪長姫
 2ndプレイ以降でランダム遭遇。 2nd以降のキャラの中では攻撃スキルの回数が多いのですが、正直、あまり使えませんでした。

はずれ女
 ああぁぁぁぁぁ、あぅあぅ(;´д⊂)
挑戦迷宮をクリアすると「はずれ女はずし」が入手できるそうなので、それまでは手を出してはいけないキャラです。 しかし、しっかりと転生までするのかよorz

エリナ
 主人公の幼なじみで姉弟子。このキャラもツンデレですな。 花嫁修業をしろと言われたのは主人公と結婚するように言われたって事なのかな? どうにも主人公への態度の裏付けが弱くて今ひとつ萌えきらなかった感じです。 エロシーンはエンド後に発生。つか、某展開ではエリナも転生させたかったですね。


…って結局全キャラ分書いてしまった…長いよ。


私的満足度: ★★★★★ ★★+☆☆☆

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