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ぱすちゃC++
発売日:2006.01.27 / ALICE SOFT
 2005年6月に発売した『ぱすてるチャイムContinue』のファンディスク。 元々は2005年12月9日に限定数生産として発売されましたが、買えなかった難民が大量発生したため翌年の1月に再販されました。 つか私自身も難民と化して再販版を購入したクチです。 いや、だっていかに限定生産とは言え、『館456』も『20世紀アリス』も店頭に溢れてるのを目にしていたので、まさか瞬殺されるとは思わなかったんですよ。

 前置きはこのくらいにして内容物ですが、『ぱすちゃC++』本体のDVDとドラマCD、それと初回版はカレンダーが入っていましたが、再販版は両面印刷のイラストカードが同梱されています。 要するに内容物に関してはカレンダーかイラストカードかの違いしかありません。 個人的には使わないカレンダーよりはカードの方が良いので問題なし。
か、勘違いしないでよ!? べ、べつにカレンダーの事なんて何とも思ってないんだからねっ!!

 DVDのコンテンツは「内容説明」「ストーリーモード」「ぱすちゃQ++」「プロフィール」で構成されています。
以下、さっくりと雑感。


内容説明

 当タイトルの内容紹介をヒロインが行うコーナー。 見るのに一定条件が必要なキャラも居ます。 つか、最後はルーシーかと思ったらニィさんだったとは意表を付かれました。


ストーリーモード

 これが今回のメインコンテンツでしょう。 本編のヒロインおよびサブキャラ達の外伝・アナザー・その他のシナリオが計31本収録されています。 1本のボリュームとしては本編での1イベント程度と思って良いのではないかと。
 本編のサブキャラ達の魅力やキャラ立てはヒロインに劣らないキャラばかりなので素直に嬉しいですね。 特にぼたんが優遇されていて、やっぱり要望が多かったんだなぁと感じた次第。 男キャラではリカルドがやたらと目立っていました。

 各シナリオについての雑感はネタバレになるので最後に書きます。


ぱすちゃQ++

 本編同様にダンジョン探索を行うミニゲームですが、戦闘がクイズになっています。 クイズのジャンルは「アリス」「ぱすちゃC」「アニメ」「ゲーム」「映画」「漫画」「特撮」「食べ物」「アダルト」「勉強」「雑学」とかなり幅広い。 ゲームなんて他社のタイトルが平気で出てきたりして笑った。

 一応ストーリー仕立てになっていて全5章で構成されています。 各章に1度ストーリーに関連したダンジョン探索を行い、条件を満たしてクリアすれば次の章に行ける…という流れ。 ただ、ストーリーに関連したダンジョン探索は制限時間などがキツめで結構シビアでした。 シナリオ進行の合間に練習ダンジョンを何度も探索してスキルや仲間を集めないとクリアは困難かと。 スキルの中には特定ジャンルの選択肢を減らす効果のものもあってなかなか取捨選択に悩まされました。

 ダンジョン探索時にはパーティメンバーを選択できるのですが、初期状態ではリナだけで、他のキャラは練習ダンジョンで一定以上のランクを取ったりシナリオが進むことで仲間になります。 このあたりの仲間探しの過程がクイズ以上に楽しめました。 その仲間達もコレットやミュウや先生達と言った本編では見れなかった組み合わせで行けるのがグッド。

 正直言うと核となるクイズに関しては楽しさより面倒臭さの方が強く感じてしまい、どうせならクイズとかじゃなくて、ヒロインやサブキャラも含めたハーレムストーリーとかの方が嬉しかったまぁ…とか思ってしまいました。
 まぁお遊び企画としてはなかなか楽しめたと思うので結構満足していますけどね。 ちなみにエンディングを迎えることによるご褒美はCGのみです(笑)。


プロフィール

 各キャラの立ち絵パターンの組み合わせとプロフィールが見れます。


 あと、私はドラマCDというものを聴かない人間ですので、こちらの感想は割愛。 どうも他人の会話を盗み聞きしてるような落ち着かなさを感じてしまうのですよ(苦笑)。 ラジオとか声優さんのコメントと言った視聴者に対して喋る物は平気なんですけどね。 私の感覚が変というのは自覚していますが、こればっかりは慣れなくて…。


 まぁとりあえず、FDとしては十分にその役割を果たしていたのではないでしょうか。 思い入れのあるキャラによって差は出るでしょうが、ぼたん派の自分には期待通りの満足度は得られたかなと思っています。


以下、ストーリーモードの雑感(ネタバレあり)


Graduation
卒業式の打ち上げの後、フィルの計らいでぼたんと気持ちを確かめ合う話。
本編でのぼたんクリア推奨。所要時間は約5分。エロ無し、CG無し。
まぁぼたんのIFストーリーの起に当たる話ですね。

夕陽の中でキスしたら
卒業式の数日後、ぼたんと共に未返却だった本を返す為に図書室を訪れる話。
「Graduation」を見た後にプレイ可能。所要時間は約10分。エロあり。
図書室で思い出話に花を咲かせる描写は、なかなかノスタルジックな雰囲気が出ていて良い感じでした。 そしてそのまま ぼたん との初Hに雪崩れ込む流れ。若いって良いな(ぉ
エロはぼたんの私服(矢絣模様の和服)とやや大きめの胸が強調されていて良い感じでした。

その名はコミックエボリューション
卒業から一年後、新大陸で初の同人誌即売会が開催される話。
「夕陽の中でキスしたら」プレイ後に選択可。所要時間は約15分。エロあり。
ぼたんのルナマリアコスを見た素人客の反応が笑える。 エロは当然ルナマリアコスで。フェラ→座位の流れ。 付き合って一年経っても初々しさを失わないのは良いですな。

「の、翌朝…」
コミックエボリューション翌日の話。
「その名はコミックエボリューション」プレイ後に選択可。所要時間は約3分。エロなし。
夜中に裸で寝ていた ぼたん を気遣って服を着せてやるが、その服が体操服ブルマだった…というオチ。 まぁ一発芸シナリオに近いっすな。

運命のラブレター
卒業間近の頃、後輩の娘からラブレターを貰った主人公。ナツミは二人を応援するが…という話。
本編でのナツミクリア推奨。所要時間は約10分。エロ無し、CG無し。
まぁ展開自体は王道ではありますが本編では見られなかったナツミの一面が見れて満足。 やっぱりこういうのがファンディスクの良いところですね。

ふたりの距離
ナツミと付き合い始めてから一週間後の話。
「運命のラブレター」プレイ後に選択可。所要時間は約15分。エロあり。
主人公の自室でのナツミとの初H。愛撫→後背位という流れ。
日頃元気なナツミが羞恥に頬を染める表情は良さげですが…やっぱり1回じゃ寂しいので欲を言えばもう少しスレンダーな体形を堪能したかったところ。

ナイショのアクシデント
エリーゼがヒューズと喧嘩して主人公の部屋へ泊まりに来る話。
本編でのエリーゼクリア推奨。所要時間は約10分。エロ無し、CG無し。
エリーゼが現在の性格に至った過去の身の上話が見所ですね。 もちろん主人公に惚れまくっているエリーゼも良い感じ。 本編でのデートイベントで主人公に恋愛感情を抱くようになる…という流れなのでやっぱり本編クリアは必須かと。

恋のラビリンス
エリーゼは前日の礼にと主人公に手料理を振舞いに来る話。
「ナイショのアクシデント」プレイ後に選択可。所要時間は約15分。エロあり。
傍若無人なエリーゼが尽くす展開なので、そのギャップがなかなか燃えます(笑)。
初Hは怖がるエリーゼが主人公にJETアッパーを数発食らわせてしまったことで、緊縛→正常位という流れ。 本編では気付かなかったけどエリーゼって微乳キャラだったのね。 いや、私は好きですが。

リバース&ラバース1st
実家からの仕送りを無くしてしまった事で過去の沙耶に会ってプレミアが付いてるソードホルダーを譲ってもらう話。
旧『ぱすてるチャイム』の沙耶シナリオクリア推奨…ってクリアしてるけど既に忘却してますがな(笑)。所要時間は約10分。エロなし。
時間跳躍した時期がちょうどミュウが旧作の主人公「カイト」に告白した段階で、沙耶は失恋直後という状態。 ソードホルダーを譲る条件として一緒に冒険実習し、そのときにフラグが立つ展開(笑)。 まぁ先が容易に読めてしまいますが、悪く無いですね。

リバース&ラバース2nd
卒業から一年後、単身で冒険中だった主人公が沙耶と偶然再会する話。
「リバース&ラバース1st」プレイ後に選択可。所要時間は約15分。エロあり。
1stで立てたフラグが元で互いの想いを打ち明け、そんまま初Hへ…という流れ。 Hして終わりじゃなく、後日談として主人公が自身を磨く為に沙耶と一時的に離れるという展開は個人的に好印象でした。

雨のち告白
シルビアとのクエスト中、シルビアを庇った主人公が気を失って山小屋へ避難する話。
本編での委員長クリア推奨。所要時間は約15分。エロあり。
遊園地イベントのときにシルビアが主人公に好意を抱いてる事が解るので、それを踏まえれば悪く無い流れだと思います。 まぁ元々地味なキャラでしたから他キャラに比べるとちょっとインパクトは薄いですね。 ラストもちと都合良過ぎに感じましたし。
エロは愛撫→騎乗位という流れ。普段のセリフの時に比べてH時の演技が儚い雰囲気になっていて別人っぽく感じました。

ナース・リナ 個人的に参上
ゲーム本編での卒業間近に当たる時期の話。所要時間は約15分。
リナとのナース服でのコスプレHがメインだが、そこに至るまでの流れが阿呆らしくて結構好き(笑)。 コスプレHを断られたくらいで主人公が寝込む訳ないのはリナが一番知ってそうですけどねぇ(笑)。 内容的には主人公が只管攻められる展開。最後のオチも良し。

旅立ちの夜に
ゲーム本編でのリナエンド後の話。所要時間は約10分。
主人公の父親との再会…という流れですが、このシナリオの見所は何と言っても成長したコレットでしょう。 主人公を心配するリナの事を諭すコレットは旧作からは考えられないくらい大人びています。

ゲオルグの煩悶
ゲーム本編での斎香エンド後、結婚式当日の話。所要時間は約10分。
ゲオルグ(斎香の祖父)が花嫁の控え室で主人公と斎香のバカップルぶり覗き見る展開。
二人がイチャ付く様を見てダメージを受けまくり、終いには血涙を流す流れは素で大笑いしました。 その後の「キミをいっぱい殴っていいかね?」もウケた。 本編ではシリアスなシーンばかりだったけどゲオルク爺さんってばこんな美味しいキャラだったのね。

新婚さんBegining
「ゲオルグの煩悶」の後にプレイ可能。話もその後日談。所要時間は約10分。
客船の室内でウエディングドレスを着た斎香とのHがメイン。 愛撫する手にちゃんと指輪がしてあって割と芸が細かいですね。

新婚さんWarning
「Begining」と同様、新婚旅行の客船でのHを描いた話。
朝パイズリから夜のプールでのHに至る二連戦。 ただ新規CGはプールの方のみで朝の方は本編と同じアングルになってました。 Beginingの愛撫シーンなんかも構図は使い回しでしたけどね。 船上で毎日H三昧な日々を送っていたので主人公の腰が次第に悲鳴を上げ始める…という流れでオチも笑えて良い感じです。

リーブ・メモリーズ
ゲーム本編でのリナルート、卒業式当日の話。所要時間は約5分。
ユウキとリナの卒業を祝うためにミュウとカイト(旧作主人公)が光綾学園を訪れ、そこでルーシーと出会う流れ。 ルーシーの設定については本編プレイ中に驚かされましたが、今回はカイトがそのルーシーとニィさんの前世…つまり刹那と甲斐那との邂逅を果たす展開なので、どちらかといえば旧作ファン向けの話ですね。 旧作未プレイだと疎外感を感じるかも知れません。

ルーシー+「たん」?
ゲーム本編でのルーシーエンドから一年後の話。所要時間は約15分。
一年ぶりにラスタルに戻ってきたユウキとルーシー。 ところがルーシーをモデルにした「マジカル・ルーシーたん」が大ブレイクしていてルーシーはTV出演することに…という流れ。 まぁ中の人の演技もあってそれなりに楽しめましたが…キモヲタはやっぱりキモいということを再認識させられる内容でした。

フィル祭り
本編のフィルと付き合い出した後の話。所要時間は約15分。
階段から転落したフィルがブラックとホワイトとオリジナルの3人に分裂してしまった。 元に戻る手段として3人の心を同調させるために皆でユウキとHする流れ。
いや〜本編ではブラックとホワイトのエロがなくて些か不満だったのですが、二人だけでなくオリジナルも含めての4Pというのがやってくれますな。 一色ヒカルさんが3つの性格をよく使い分けた嬌声を披露してくれてかなり満足。 フェラ時の唾液音も流石に良い感じです。

セクシャルトラウマNO1
ぼたんアナザーストーリー。声無し。所要時間は約10分。
BL系の話ばかりで男性向けやレズ系を描かないのか?というユウキの問いにぼたんは嘗てのトラウマを思い出すのだった…という流れ。
まぁ予想通り例の先輩が絡んでる訳ですが、直接描写が無いのがちょっと勿体無かったかな。

D明神
委員長アナザーストーリー。声なし。所要時間は約10分。
再び三途の川へくることになってしまったユウキとシルビア。かつてデコ神様として鬼達を退治したシルビアだが、今回は鬼達も対デコ兵器を装備していたのだった…という流れ。
まぁなんだ、やってる事はすげーくだらねぇです(笑)。 つかこのエピソードがわざわざ追加されたということは評判良かったんでしょうかね。 個人的にはあまり面白いとは感じませんでしたけど。

ヒューズの恋
ヒューズアナザーストーリー(?)。声なし。所要時間5分。
ユウキをライバル視してるヒューズだが彼がクラスの仲間達と楽しく過ごしてるのを見て…というBL系の話。 オチは予想通りなのだが結構笑えました。

雪山でドッキリ
雪山へスキーにきたユウキ達が遭難して洞窟で救助をまっていたところに、同じく遭難したリカルドがやってきて…という話。 本編ではまずありえないギャグシナリオですね。 くおんのメイドさん芸が良さげでした。

きれいなリカルド
泉での花束イベントへ4人のヒロインとやってきたユウキ。 そこへリカルドが現れひと悶着の末に泉へ落ちてしまった。 やがて一行の前に泉の精が現れ究極の二択を迫られる…というギャグシナリオ。 キモいリカルドがなかなか笑えた。

最強タッグトーナメント
アルツの誘いで百年に一度の最強タッグトーナメントに参加することになったフィル。 アルツとのタッグで優勝を狙う…という流れだが、個人的にこのシナリオのメインはユウキとリカルドのタッグかと。 とにかくリカルド面白すぎ。 料理対決の告白は素で吹きましたよ。 局所的ウケたという点ではこのシナリオのリカルドが一番ですね。

セレスD
アキナ山の走り屋達の依頼でセレス先生がバトルするという某Dネタの話。 BGMをわざわざ新規に用意して原作っぽいコマ割りのCGを使用するという遊び心満載のギャグシナリオでなかなか良かったです。 某Dネタ知らない人は付いて行けないでしょうけど。

シルビアの泉
某トレビアを捩ったギャグシナリオ。
「へぇ〜」の代わりに「はぁ」とシルビアの声がするのがウケた。
1発目は針金ハンガーの有効活用方。
2発目は衣類の購入基準。
3発目はカレー調理後の鍋の有効活用方法。
4発目は委員長がコスプレ衣装を部屋着がわりに使用してるという暴露ネタ。
5発目は委員長のデコにネコのデコがいくつ入るか


あう、なんかやたらと長くなってしまった。 書くのにストーリーモードの総プレイ時間より時間掛かった気が…。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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