Rascal・改 − Game Impression
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ぷろすちゅ★でんとGood
発売日:1999.01.14 / ALICE SOFT

◇ あらすじ

 西暦2001年、夏。日本に宇宙人からの挑戦状ともいえる「侵略予定表」を記した石板が落ちてきた。 それによると宇宙人の地球侵略は3年後というからさあ大変(笑)。 日本の民間企業は宇宙人の侵略に備えて次々に軍事用ロボットの開発とそのパイロットの育成に力を濯ぎ、ついに侵略者がやってくる3年後を迎えることとなった。 ……だが、宇宙人はやって来なかったのである(ぉ。
 おさまりが付かないロボットのパイロット達は怒りの矛先を腐敗しきった政府に向け、正義と理想と平和に満ちた新世界を築く為に「憂国機団」を結成。 対する政府側は姫夜木研究所に全てを任せ、そこで開発された最新機のパイロットに社会のおちこぼれとして牢に入れられていた「猿藤悟郎」が選ばれたのだった。


◇ ゲーム概要

 1本道ストーリーですがエンディングが複数あるのは前作『prostudent G』と一緒。 ただ主人公と監守のじっちゃん意外は前作と全く異なるアナザーストーリーなので前作を知らなくても無問題です。

 ゲームはいくつかの章に別れていて、各章はADVパートとタクティクスコンバット形式のSLGパートで構成されています。 ADVパートはオーソドックスなコマンド選択式で進行し、主に登場キャラ達によるイベントが展開していきます。 SLGパートは主人公を含め味方ユニットを上手く使って各ステージの勝利条件を満たせば終了ですが、CGの回収やエンディングへのフラグではADVパートよりも重要となっています。


◇ システム

 画面サイズは640×480の窓版とフルスクリーンがあります。 この辺はもうお馴染みですね。 操作感は右クリックによるメッセージスキップやSLG部の環境設定も充実していますが、既読スキップも欲しかったところ。 加えて、セーブが各章の初めに1度しかできない事とゲーム中はロードはおろかメニューにすら戻れないのは不便でした。
 ちなみにセーブは10ヶ所まで登録でき、どの章のデーターかが一目でわかるようになっています。 それとこのゲームにも『ぱすてるチャイム』と全く同じ内容の「アリスCD Ver1.00」が同梱されています。


◇ グラフィック

 キャラクターデザインは前作と同じ「K」さん。 ちなみにロボット等のメカデザインは「ちみろいむ」さんです。 個人的にデザインに関しては不満点が無いかわりに好感点も無いという空気のようなキャラデザインでした。 でもCGの方は奇麗に描かれています。 枚数もある程度ありましたし(もっとも10枚ほど着色無しの同人誌漫画でしたけどね)。
 CGモードは1度オープニングまで進めば以降はメニューから入れます。 エロシーンの回想モードもありました。


◇ サウンド

 BGMはCD-DA再生で全17曲。 なかなか良い感じの曲が多くて満足しました。 特にオープニングやエンディングなんかゲームの曲というよりホントにアニメの曲みたいです。 まぁゲーム内容のノリに合っていて良いと思います。
 音楽モードはありませんでした。ちょっと残念です。


◇ 感想まとめ

 正直、前作では「ノリは良いんだけどギャグが濃すぎてちょっと付いていけず」で、なんとなく取り残された感覚をゲーム中に感じる場面が結構あったのですが、今回は濃い話になろうとすると他キャラが止めてくれるので、それほど暴走せず単純にギャグで楽しめました。 …決して私自身が前作プレイ時よりも“濃い人”になってしまった訳ではありません。つか、そう思わせておいてください(懇願)。

 肝心のゲーム内容ですが、ノリは前作と同じく全編ギャグ。 SLG部分は、自ユニット以外は倒れても数ターン後に復活したりステージ終了時にレベル不足のキャラは自動的にレベルアップしてくれたりと、はっきり言ってかなりヌルいです。 でも勝利条件とかは単純に敵キャラを全滅させるだけというのでは無く、規定ターン以内に仲間を救出したり特定のポイントを占領したりとバラエティーに富んでいて、SLG慣れした人でも「如何に効率良く勝利条件を達成するか」という感じで楽しめると思います。

 ただまぁ何よりもこのゲームは主人公をはじめとした馬鹿馬鹿しさを楽しむゲームだと思います。 個人的にはコミケ会場が戦場になるステージで、列を作って並んでるヲタクどもをぷちぷち踏み潰すのが意外と快感でした(ぉぃ。
 エロ方面は正直言って期待しない方が良いと思いますが、いわゆるヲタクネタが通じる人ならプレイして損は無いタイトルなんじゃないかと思います。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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