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DARCROWS
発売日:1999.11.18 / ALICE SOFT

◇ あらすじ

 とある大陸に存在する五つの王国のうちの一つ「カルネア王国」。 そこは今、隣国「レーベン」の攻撃にさらされ、名君と言われたカルネア王も病に倒れてしまい、まさに存亡の危機に陥っていた。
 そんな折にかつて王国で騎士団副隊長を努め8年前に姿を消した「クロード イエィツ」が現れ、「傭兵を雇うべきだ」と提案する。 しかし、今のカルネアに傭兵を雇うだけの財力がない事を王女から告げられたクロードは更に策をを提案した。 その策とは…?


◇ ゲーム概要

 お姫様調教陵辱ゲームって事で王女と二人の姫を調教して金を稼がせ、その金で月末に発生する戦闘時に傭兵を雇って撃退する…というのが主な流れになっています。

 ゲーム期間は三ヶ月。 平日は午前と午後に別れていて3人の公女達に調教を施しますが、調教の成功/失敗はカードによってランダムな結果となります。 基本的にハードな内容の物ほど成功率は下がりますが、半日を休暇にあてる事でカード枚数が増えて(最大4枚)成功率を上げる事も可能。 ただし増えたカードは一度調教してしまうと無くなります。

 毎週日曜は公女達のお仕事(公開陵辱など)となっていて、依頼主の所へ赴き仕事をするのですが、ここでもカードによってランダムに結果が決まります(この場合は公女達の調教度によって確率が変化)。

 そして毎月の月末は隣国レーベンとの戦闘となり、ここでもカードによるバトルが行われます。 詳しい説明は省きますが5ターンの間に自軍の耐久度が0にならなければ防衛成功。 コツさえ掴めば結構簡単です。

 以上の流れを三回ほど繰り返す訳ですが、その間の公女達の調教度や戦闘後の展開によって複数のエンディングが存在するようです。


◇ システム

 インストールに必要な容量は標準で70MB。音声を入れると550MB程になります。 更にオマケでついてくるCDに高音質な音声データがあり、それを入れると1GB弱になるようです(私は入れませんでしたけど)。

 ゲームシステムは毎度お馴染みSysytem3.6。 今回はマウスの右クリックではメッセージ枠の消去となっていてメッセージスキップは「TAB」キーとなっていました。
 セーブは平日の調教前のみで、調教中やお仕事、戦闘中にはセーブできません。 まあこれはオートセーブがあるのでうっかりやり直したい事体になってもある程度は安心なんですが…ロードがゲーム中には全く出来ないのは何とかして欲しかった。 しかもメニュー画面にも戻れないのでやり直しする場合は一旦ゲームを終了しなければなりません。
 あと、付属のアリスCDはバージョンが1.03にアップしています。


◇ グラフィック

 原画は「おにぎりくん」。 キャラデザイン、CGの質ともに非常に満足してます。 CGのほとんどが陵辱シーンというのはゲーム内容を考えたら仕方ないと思うし、枚数が200枚ほどもあって枚数的にも不満はなし。
 CGモードはゲーム中のSYSTEMメニューの中とトップメニューのオプションから入れます。 各シーン毎の回想モードもありました。


◇ サウンド

 BGMはMIDIのみで、曲数は16曲。 88Proだと音質がかなり良いですね。 曲自体もなかなか雰囲気が出てて良かったんですが、特に印象に残ってる曲は無かったです。

 CVの演技はかなり良いですね。 アリスの前回の声入りゲームというと『戦巫女』ですが、比較になりません(笑)。 特にユリーシャの声が可愛くって良いですわ。

 BGMモードもCGと同様にゲーム中のSYSTEMメニューとトップメニューのオプションから入れるようになってました。 ちなみにゲームCDにおまけボイスがありますのでキャラが気に入ったなら聴いてみるのも良いと思います。 「ユリーシャ、ば〜んち!」(謎)。


◇ 感想まとめ

 調教SLGと言えば多数のパラメータとフラグで管理され、難易度が高く、CGを補完するのも一苦労…という印象が(少なくとも私は)強いですが、このゲームではカードによる若干のランダム要素があるものの、基本的に回数を重ねていけばほとんどのCGを見る事が出来、難易度も低いの取っ付き易い印象を受けました。

 その“カードによるランダム要素”というのが割とゲーム性を高めていてアリスソフトらしいです。 これでロードが何時でもできるようなら文句無かったんですけどね…。 つか成功率99%で2回続けて失敗した時はキレそうになりましたよ(苦笑)。

 全体を通して見ると…前半は主人公クロードの素性が不明なので、彼がどのような理由や目的を持って今回の行動に至ったのかがプレイヤーには謎で、そんな状態で調教、陵辱シーンを見せられたり、好感度が変動する選択肢を選ばされてもイマイチ納得いかない物がありました。 この辺りは後半になるにつれて段々と明らかになっていくのですが、もうちょっと序盤からプレイヤーが感情移入し易い要素を入れておいて欲しかったところです。 その方がより調教・陵辱シーンに力が入ったと思いますしね。

 エロシーンに関しては、これが売りという事もあってかなり濃いです。 特に段々と公女達が淫乱&従順になっていく様がなかなか良く、終盤のシーンなどは結構お世話になりました(笑)。 CGも綺麗だし、何より声優さんが上手いのでエロ方面で不満を感じる事は無かったです。

 プレイ時間はちょっとかかりますが「調教、陵辱系のゲームは面倒なので敬遠してるけど濃いエロシーンは好き」という我侭な人には特にオススメのタイトルかと。


◇ お気に入りキャラ

 ユリーシャですね。 ただこの娘、王女やティアリス姫に比べて影が薄いんですよねぇ。 偶に入る回想シーンでもティアリス絡みの物はあるけど何故かユリーシャは無いし…。 ひょっとすると侍女のリゼルより影が薄いのではなかろうか…。


私的満足度: ★★★★★ ★★☆☆☆

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